表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/33

世間

魔王を倒してからしばらく経った。


街に戻ってから俺は本業の魔法具店を再開した。魔法具は値は張るが今どき冒険者の必須アイテムだ。故になかなか繁盛している。ちなみに臙脂はまた旅に出た。


ここにいると様々な話が耳に入ってくる。


俺達、俺と臙脂(えんじ)が帰還してから少しして魔王軍の侵攻に勢いが無くなったらしい。それでも人種が前線を押し返すには至らなかったが。


そして最近、今度は魔王軍の勢いが増した。その勢いは以前の侵攻の比では無いらしい。なんでも人種の重要な拠点をいくつも落とされたそうだ。


これを受けて冒険者組合と勇者協会、さらに今まで前線には人員を派遣していなかった西貴教会、さらにさらに人種魔法界の頂点である聖法会までもが力を合わせ魔王軍の侵攻を食い止めているらしい。


現在人種は只人族、獣人族、森人族、小人族、巨人族、魚人族、他にも様々な種族が手を取り合い魔王軍と対立している状況にある。その中でも前線で力を振るうのは冒険者や勇者の仕事という風潮があったが、今回の魔王軍の動きでそれが変わりつつあるようだ。


おおよそは(へい)の狙い通りに世間は動いているのだろう。人種と魔種、現在対立している両者を潤すための動きに思える。実際人種を完全に潰そうと思っているのであれば(へい)自身が前線に立って侵攻してしまえば良いだけに話なのだ。(へい)であれば魔法一種のみで世界を滅ぼすことも出来るのでは無いだろうか。


それは無理か。


まぁ、そんなことをするやつじゃあないが。


重要なのは人種の士気は高くそれに伴ってか街も賑わっていることだ。現状職を無くした者が大量に出現するような事態には至っていない。第一目標は達成出来ているわけだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ