ピパロン王国警備隊 第12話 ゲームの達人
勤務中にも関わらずゲームに夢中になるトーマ隊長。そんなトーマ隊長がゲームの達人と対決!セイジ隊員登場!
○暇つぶし
ルミ隊員「しかし暑いですね~、もう、35度らしいですよ。」
トーマ隊長「・・・それ!いけっ、たあ!うわー」
ルミ隊員「聞いてますか?この暑い中に熱くなってスマホで何やってるのですか?」
トーマ隊長「あ、やられた~・・・ルミ隊員、俺に話しかけないでくれよ。いい所だったのに!」
ルミ隊員「もしかして、ゲームしているのですか?事件は無いとはいえ、今は仕事中です!」
トーマ隊長「だって、仕方が無いだろ。後ろににジャンプしたとき、ちょうどクリピーがいて、慌てて下に連打したら溶岩に落っこちて・・・」
ルミ隊員「ちょっと!ここはゲームじゃないですよ。しっかりしてください!」
トーマ隊長「まあ、いいじゃないか。警備隊が暇なのは世間がそれだけ平和だというのとだからな。それより、この「スーパーライトブラザーズ」は面白いぞ~」
ルミ隊員「全く、平和過ぎも困ったものね。あ、セイジ隊員!」
セイジ隊員「やあ、ルミ隊員!今日も元気そうだね。」
ルミ隊長「全然元気じゃないですよ。平和ボケでトーマ隊長はゲームばっかりしてるし。」
セイジ隊員「何のゲームをしているのですか?」
トーマ隊長「ライトブラザーズだよ。知ってるかい?」
セイジ隊員「はい、僕もやってます。」
トーマ隊長「おお、そうか!よし、勝負だ!隊長のすごさを教えてあげよう。」
ルミ隊員「・・・」
○圧倒的
トーマ隊長「お、おかしい・・・、このスマホのスペックが低いのか?通信環境が悪いのか?」
ルミ隊員「普通に腕が悪いんでしょ~♪でもセイジ隊員すごい!10戦10勝!圧倒的ですね。」
セイジ隊員「いや、それほどでも。トーマ隊長も下手ではないですよ。僕がうますぎるだけです。」
トーマ隊長「ちきしょー、もう1回!」
セイジ隊員「もう、やめておきましょう。僕に勝てないのは仕方がありません。だって、僕はプロですから。」
ルミ隊員「ええっ!ゲームにプロなんてあるのですか?」
セイジ隊員「はい、世界大会もあって、世界中に配信されるんですよ。前回の大会では優勝しました。」
トーマ隊長「仕事をしないでゲームばかりやっているのではないか?それでいいのか!」
ルミ隊員「全く説得力ないです・・・」
セイジ隊員「もちろん、ゲームをやるのは休日だけですよ。」
ルミ隊員「それだけでそんなにうまくなるなんてセイジ隊員は天才ですね。わたし、「ビスケットラン」っていうゲームをやっているのですけど知っていますか?」
セイジ隊員「ああ、あのゲームは得意ではないです。世界ランキング7位くらいかな?」
ルミ隊員「十分凄いんですが・・・」
トーマ隊長「そういえば、もうすぐゲームオリンピックが開幕されるけど、もしかして?」
セイジ隊員「はい、ピパロン王国代表として出場します。明日、LIVE配信されるので、応援よろしくお願いします。」
ルミ隊員「するする!セイジ隊員ならメダル間違いなしね!」
○オリンピック
セイジ隊員「期待に添えず申し訳ございませんでした。」
ルミ隊員「まさかの1回戦敗退・・・どうしちゃったのですか?」
セイジ隊員「対戦相手が鬼瓦のような顔をしていて、いちいち、うおお!とか、キエー!とか奇声をあげるのです。普段はオンライン対戦で相手の顔を見なくていいのですが、目の前で暴れるので怖くなってしまって。」
トーマ隊長「なんだ、気が弱いやつだなー。俺が代わりに出場すればよかった。」
ルミ隊員「10戦10敗だったクセに。」
セイジ隊員「子供の頃から気が弱くて家でゲームばかりしていました。強くなりたいと警備隊に入隊したのですがまだまだですね。」
トーマ隊長「よし、今日からこのトーマ隊長が鍛え直してやる!覚悟しな!」
セイジ隊員「はい!」
ルミ隊員「どうなることやら・・・」
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