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台湾有事

他人事ではありません。

国連の所とか難しくて色々とおかしいところもあると思いますが、そこらへんはご容赦ください。

 20XX年。

 中国共産党は2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、ブタペスト覚書という安全保障が果たされていない状況を見て好機と捉えた。

 台湾はアメリカと台湾関係法というもので事実上の同盟関係にある。

 これまでも台湾との間で緊張が高まった際は軍を派遣し牽制してきた。

 が、実際に侵攻をするとどうなるのだろうか。

 これまでは一歩手前で牽制されたが、奇襲による占領ならば、アメリカは手を出してこないだろうと予測したのだ。

 占領したという事後になれば激しい非難を浴びせるのみだろうと考えたのだ。

 しても経済制裁のみであろうと。

 実際、ウクライナ侵攻において国連は役にたってはいなかった。

 そう考えた中国共産党は突如として台湾へ侵攻。

 台湾軍は奇襲攻撃によりまともな抵抗を出来ずに中国軍の上陸を許してしまった。

 が、台湾軍は即座に撤退する事により戦力を温存する事に成功。

 強大な中国軍を相手にゲリラ戦術を駆使することにより戦闘を継続する事が出来ていた。

 国連は中国のこの行動に対し即刻中止するように言ったが中国は拒否権を使用。

 ロシアも中国を支援する動きを見せたことにより、国際緊張度はより一層高まった。

 西側諸国はウクライナにしたように支援物資を送る事にしたが、中国軍は海上封鎖を行ったことで断念。

 台湾は孤立無援状態となった。

 中国のこの行動に対しアメリカは台湾関係法を適用し独自に軍を派遣。

 これ以上社会主義陣営を勢力拡大させてはならないと国連ではなく独自に軍を派遣した。

 海上封鎖を強行突破し台湾へ上陸する事に成功したアメリカ軍は台湾軍と連携し戦線を再構築。

 中国軍を押し戻すことに成功した。

 しかし、橋頭堡を確保した中国軍を台湾から完全に追い戻す事は難しく戦線は停滞した。

 アメリカ及び中国国内ではICBMの使用しろとの声もあったが互いに全面戦争を避けたいという思惑があったため使用はされなかった。

 が、アメリカのこの動きに準じて同じく社会主義陣営の勢力拡大を阻むためイギリス、及びフランスも台湾に軍を派遣。

 この時既に国連というシステムは事実上の瓦解していた。

 この一連の事件で動いたのは大国のみではなかった。

 朝鮮半島や、いまだ情勢の落ち着かない東欧。

 そして、中東や各地に潜伏しているテロ組織。

 社会主義が太平洋へ進出しないための盾でもある民主主義国家、日本。

 戦争を1番嫌っているこの日本という国もアジアで起きたこの争乱に巻き込まれない筈も無く平和ボケした日本人達は現実を知ることになる。

 第一次、第二次世界大戦はヨーロッパから始まったが、かつてバルカン半島がヨーロッパの火薬庫と呼ばれていたように台湾や朝鮮半島はアジアの火薬と呼ばれていた。

 そして、ついに火がついてしまった。

 第二次世界大戦という多くの犠牲者を出したにも関わらず、世界は過ちを繰り返す。

 そして、二度とこのような悲劇を起こさない為に結成された国際連合は拒否権とイデオロギーの違いという矛盾点から一気に瓦解。

 世界は再度火に包まれることになった。

 この台湾有事は第3次世界大戦の始まりに過ぎなかったのであった……。

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