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人殺しの説明会

ルイとローラは宿屋に戻り、ローラの治療をしている。


「そういえばルイさんはどこから来たんですか?」

「俺は日本から来たんだよ」

「ニホン?聞いたことないですね」

「俺からも聞いていいか?」

「どうぞ」

「この世界では魔法はないのか?」

「マホウ?何ですかそれ」

「いや、いい」

ゼウスから異世界て聞いてきたのにこれじゃ数百年前の西洋と変わらないじゃないか。

「俺はこの世界の戦争を終わらせたいんだよ」

「ゼウス教とティフォン教の戦争ですか?」

「他にないだろ、終わらせるために俺はティフォンを殺す」

ローラは不思議そうな顔をしている。

「ティフォンを殺すも何もティフォンもゼウス様と同じで神の領域の存在ですよ?」

「いや、ゼウスは存在する。俺はゼウスからこの世界に送り込まれたんだ」

「よくわかりませんけどティフォン教との戦争にすらルイさんは参加できないと思いますよ?」

「はぁ?何でだよ」

「見た感じ剣術を嗜むようにも見えませんしスペルも使えないでしょ?」

「ちょっと待て、スペルでなんだ?」

「知らないんですか!?これですよ」

ローラは手を自らの傷に向ける。

「ヒール!」

するとローラの傷はみるみるうちに回復していった。

「それが魔法だよ!あるんじゃねぇか魔法が!」

「マホウ?だからスペルですよこれは」

ローラは服の袖から数枚のカードを出した。

「これがスペルです、今のは低級スペルのヒールですのでショップで500G程度で買えますよ?」

「そうか!街でティフォン兵が使っていたス○ウターみたいなのもスペルか!」

「あー、アレはスペックサーチというスペルですね。相手の強さを見る事ができるんですよ。スペックサーチもショップで売ってますよ」

「そうか、それで俺が4人殺している事がわかったのか」

「私今持ってますし使ってみましょうか?」

「あぁ、頼む!」

 ローラはカードを手に取り唱えた。

「スペックサーチ!」

 カードを燃えるように粉々になった。

「なんですか!?このスペックは!」

「ん?どーゆう事だ?」

「ルイさんは体術と剣術共にかなりレベルが高い。そのかわりスペル適応が0です」

「なんだ?レベルてのは」

「鍛錬によってレベルが上がるんですよ!ルイさんの経験値は40万!?」

「おそらく人1人殺すと10万なんだろうな」

ルイがそう言い放つとローラは黙り込んだ。

「いいよ、それでスペル適応0てのはどーゆう事だ?」

「つまりルイさんはスペルカードが全く使えません」

「まぁ、使った事ないから教えてくれよ」

「いや、使えません。適正が0なんて見たことないですけど適正がないということは使えません」

「つまり俺は剣や体術だけでよくわからん力を使ってくる奴らと戦えてことか?」

「いや、スペルが使えない人は戦争には行けません。無力ですから」

「ならどーしたらいいんだよ!俺はこの戦争を終わらせないといけないのに」

「ルイさんはスペックリサーチも使えないので自分のレベルすらわかりませんからね」

「一つ気になったんだが、そのスペックサーチとやらはどこまで情報がわかるんだ?」

「だいたいは経験値と適正能力ですね、上位になると相手の過去までわかったりしますが」

「お前、今使ったのは?」

「低級スペルですよ、私もスペル適正は高い方じゃありませんし」

「俺はこの世界でどうやって生きればいいんだよ」

 ローラは何かを思いついたような顔をした。

「ならスペルソードを使ってください!」

「何だそれは?」

「スペルの効果を持つ武器です、滅多にない品なので購入する事は厳しいですがセントグランから南の方にスペルカードの元となる魔石採掘場があります!そこにいけばスペルソードも手に入れられると思いますよ」

「魔法はわからないのに魔石なんてものはあるんだな、そこまでどれくらいかかる?」

「行ったことある場所ならリポートスペルで行けるのですが私も行った事ないですからね、馬車で一週間くらいですかね」

「そうかそうか、いやタイマー切れるな」

「まぁ、ゆっくり時間かけて行きましょう!どうせ私たちやる事もないですから」


ルイの指先が震えた

(緊急ミッション セントグランの闇を暴け 成功報酬10日 100000G 失敗−3日)


あれ?今回のミッションは失敗しても1日半余るぞ。


「ルイさん疲れましたもう寝ましょう」

「寝たら1日しか余らないけど今回は少し余裕だな」


2日後、セントグランは地図から名前を消す事になる。


ゼウスタイマー残り4日

 

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