表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術の法を知りたくて  作者: 志島詩人
プロローグ
1/3

プロローグ・昔話

 むかしむかし、神という者が身近に感じられ、誰でも神になることができた時代。突然だが、その時代にこの世界は終わった。いや、死んだとでも言うべきだろうか。とにかく、今までの機能を果たさなくなり、この天体に生きている生物や無機物も含めた全てのモノが死に絶えていった。

 隕石衝突メテオ・クラッシュ世界大戦ハルマゲドンあるいは生物災害バイオハザード

 そんな、直接的に世界の終わりを想像させるようなことではない。


 をすることをサボったのだ


 それだけの事で、世界は虚無空間げんじつにはそんざいしないものに侵食されていった。世界中が絶望して、次々と自害じがい心中しんじゅうをする中、一人だけ諦めない者がいた。のち奇跡きせき魔術師まじゅつしと呼ばれた男……。

 最後に残った島で、死に絶えて行く仲間の前で、奇跡の魔術師はこう言った。


「世界を救う、希望きぼうがある限り、俺が奇跡きせきを起こしてやる!っー訳で、神のとこ行って一発殴ってくるわ。待ってろよ、みんな……!」

 ふざけた調子で、神殺かみごろしを宣言したその奇跡の魔術師は、二度と虚無空間に包まれた世界に、姿を現すことはなかった。

 奇跡などなかった。奇跡など起こらなかった。

 それだけの話である。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ