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廃墟巡り

 私たちは校長の課題を達成するため、国中にある廃墟を巡っている。廃墟の最奥には廃墟の最奥に到達したことを証明するメダルが置かれている。


 最初の廃墟にはメダルを10個集めると古代ダンジョンに入る事ができるはず。おそらく、たぶん、もし入れなければ、ローレンスまで連絡下さいとメモ書きがあった。私たちが命懸けで取り組んでいる課題の扱いが軽過ぎる。


 その廃墟には、ゴブリンはいなかったが、多量のGがいたので、昆虫系が苦手な女の子3人は廃墟の外で料理をしながら、みんなが戻って来るのを待っていた。


「エマ様も昆虫が苦手なんですか?」


 ニコラには、相手が貴族だと全員に様を付ける癖があって、もう治りませんと言うので、好きに呼んでもらっている。


「Gだけがダメかな、叩いた後のグチュって感触が嫌い」


「私は昆虫系全般が苦手です。蝶々は好きだったんですけれども、蝶々の前がイモムシって教えてもらってから完全に昆虫はダメになりました」


 蜂の子は美味しいのだけど。


「エマ、私は見ただけで、鳥肌になってしまうの。屋敷の廊下にいたG1匹を退治するのに直径100メートルの穴をあけた時は両親から酷く怒られたわ」


 G1匹で屋敷の廊下に大穴あけたら怒られるよ。でも、私も思わずファイアボルトを撃ってしまうかな。自信がない。


「私は、マリアと違って土魔法がダメだから、ファイアボルトを撃ってしまうかも」

「エマもそうでしょう、Gは女の子の天敵なのよ」


 ミカサは女の子ではないらしい。ミカサは楽しそうに戻って来た。ヴィクターとウエルテルはグッタリしているのとは対象的だった。ミカサがGに近づくと勝手にGが死んで逝く、それをすべて回収して穴に埋める作業をして疲れたそうだった。数万匹のGの処理をしたらしい。気の毒に。


 私の料理で唯一誰からも文句が言われない料理「カレー」が本日の夕食。ニコラは美味しいって言ってくれる。マリアは中辛でお願いしますってリクエストされた。ウエルテルはトッピングがほしいとか言う贅沢な奴だ。ミカサは食事ってこんなに楽しいものとは思わなかったとご満悦だった。料理長のヴィクターは私に、鶏がらスープ入れるのを忘れただろうと注意してくれた。ガールズトークに夢中で忘れてしまった。気を付けよう。


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