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異世界転生してハーレムがつくりたい? こちとら現実世界でロリっ子ハーレム作ってるんやが  作者: 矢田あい
第2部 東京事変編 第4章 ユグドラシルファクター編
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第276話 くつろぎクランは精鋭ぞろい

たいへん遅くなってしまいました。でも今回は長いです。

■葵音


 私の名前は蒼島葵音あおしまあおね。東京魔術学園高等部2年生。ギャルゲとエロゲが大好きな女の子。そして魔術学園三大謎部の1つに数えられちゃってるくつろぎ部に所属している。ちなみに残り2つはあそび部とぐーたら部。


「ちーっす」


 そう言って部室に入ってきたのは高身長の1年生、高田隆英たかだたかひで君。中等部の頃からこの部活に入りたかったそうな。見る目があるよね!


「隆英君おはよー」


「あ、あれ? どこからか葵子先輩の声がする!? でも一体どこに……ッ!」


 そう言って隆英君は辺りを見渡している。


「って! ここだよここーッ! どうして下は見ないの!? 見えないの!? 巨乳なの!? 私をバカにしてるの!?」


「あ、こんなところにいたんですか。小さすぎて見えませんでした。なんでそんなに小さいんですか? どこもかしこも。せめてチビならぽぷらちゃんみたいなチビ巨乳にならないと……」


「あんたは誰なの!? 私のお母さんなの!?」




 私がギャルゲーを隆英君がレッツリズムしていると部室のドアが開いた。

 入ってきたのは3年生の襟山絵里えりやまえり先輩だ。くつろぎ部の部長である。

 絵里先輩は身長がすらっと高くて、スタイルもよくてすっごく美人でモデルさんみたい。例えるなら峰不二子みないな感じかな? ちなみに全日本くつろぎ選手権大会では二連覇しているくつろぎ界の女王だ。


「先輩、おはようございます」


「ちーっす」


「おうお前ら。あれ? ハゲ杉は来てないか?」


 先輩は私と隆英君にそう尋ねてきた。


「ええ、まだきていませんよ」


 私が答えると、


「ちょっとちょっと、襟山さん……、ハゲ杉じゃなくて、秀杉ひですぎですって……」


 と言って顧問のハゲ杉……じゃなくて秀杉先生が部室に入ってきた。


「「…………やっぱハゲやないかい!」」


 そんな秀杉先生を見た私と隆英君は思わずそう口にしていた。


「ちょっ! 君達まで……」


■葵音


 ハゲ杉先生が絵里先輩に業務連絡を終えて消えた後、私はパソコンを立ち上げてつい先日購入したばかりの新作ギャルゲーをコンティニューする。

 ヘッドフォンをつけて、カチカチとクリックして進めていくと、


『わたし、あなたのことが好き。これからも一緒に、ずっと一緒に、死ぬまで一緒に居たいです!』


 女の子は顔を赤くして上目遣いで私に告白をしてきた。


「ふひょー! ありすちゃんかわいいかわいいさいこー!」


 つい感情を抑えきれなくなって叫んでしまう。

 すると、絵里先輩と隆英君が、


「はぁーまたか葵子。お前はレズなのか?」


「そうですよ先輩。普通、ギャルゲーって男子がやるものですよね? それはおかしいです!」


 とそろって私をバカにしてくる。


「レズじゃありません! ちゃんと現実の男の子に興味ありますから! それと隆英君、そういうのは偏見っていうんだよ! 偏見、ダメ。ゼッタイ。 まずそれ以上に隆英君方がよっぽどおかしいからね! 私が普通に見えるくらいに」

 目隠しをしながら音ゲーレッツリズムする隆英君。


「何を言ってるんですか葵音先輩。目隠しをしてフルコンするくらいじゃないと世界の壁は超えられないんですよ! そうだ! ためしに葵音先輩も目隠をしてギャルゲーやってみたらどうですか?」


 目隠しギャルゲーを想像してみる。絵が見えない状況で音だけが聞こえる。もどかしい……とってももどかしい! わぁぁあああん!


「そんなんギャルゲーちゃうねん!」


■葵音


「トト、遅かったね」


 小休憩をしていると同学年のトトこと戸田藤太とだとうたがようやくやってきた。委員会で部活に来るのが遅くなっちゃったんだね。


「トトって呼ぶな!」


「えー、なんでー」


「ダサいだろ」


「戸田の『ト』と藤太の『ト』でトト! かわいい名前だと思うけどなぁ」


 みなさんはどう思いますか?


「そんなこと言ったらおまえはアアだぞ?」


「『アア』!? 意味がわかんないよ」


「トトも同じだ! トト神じゃねー! ボインゴじゃねーんだよ!」


「なんもそこまで言ってないから! 殴らないでよー!」


 そんな私達に、絵里先輩と隆英君が、


「なんだ藤太。トト神じゃ嫌なのか? 贅沢な奴め。エピタフがいいのか?」


「まさかのキンクリ?」


 と。


「そういう問題じゃねーよ!」


 トトは激しくツッコんだ。


■葵音


 トトが来て少しして、


「手を上げろ! そして有り金全部だしなァ!」


 ドアを壊しながら、目出し帽をつけた人が入ってきた。その手には拳銃が握られている。


「ひゃああああ!」

「うげーッ!」

「わぁぁぁあああああ!」


 私、藤太、隆英君が一斉に驚く。


「動くな! 撃つぞ!」


 そう言って強盗は拳銃を私達に向けてきた。


「ふぇぁああ!」


 トトが泣き叫びながら頭を抱える。


「トト! 頭抱えたらダメだよ! 動いちゃダメって言われてるでしょ!」


「これもダメなの!? てかトトじゃねー!」


「2人とも動かないで下さい! マジで撃たれますよ!」


 私とトトに隆英君が真剣な表情で言った。

 そんな中絵里先輩だけくつろぐのをやめない。


「そこのおっぱいマン! 手を止めろ!」


 強盗は絵里先輩に拳銃を向ける。


「おお、霧島きりしまか。またそんなバカなことしてるのか。あとおっぱいマンやめろ」


 絵里先輩の発言からその強盗をよく見ていると、この学校の女生徒の制服を身につけていることがわかった。


「え? まさか桐華きりかちゃん……なの?」


「ククク、バレてしまいましたか……」


 強盗は目出し帽を外した。

 絵里先輩の言う通り紫髪ポニーテールの桐華ちゃんがそこにはいた。桐華ちゃんは隆英君と同じ1年生。ちなみに中二病真っ盛り。


「テヘペロ!」


 テヘペる桐華ちゃん。


「テヘペロじゃない!」


 ツッコむ私。


「ペロテヘ?」


「そういうことじゃない!」


 まったく桐華ちゃんったら……。


■葵音


「よし、みんなそろったな」


 桐華ちゃんが人をダメにするソファに埋もれたのを確認して絵里先輩が話を始めた。


「今日は21時から初等部の三鷹凛のガイストであるジョーカーがユグドラシルファクターで同じく覇王のチャリオットと決闘するらしい。見るだけで経験値モリモリだし、くつろぎクランも参加しないか?」


 なるほどジョーカーちゃんと覇王チャリオットが決闘をするのか。ほんなの、


「いいですよ」


「俺も」


「あーまあ行けますよ」


「よかろう」


 私、隆英君、トト、桐華ちゃんはそれぞれそう答えて絵里先輩に賛成した。

 くつろぎクランは絵里先輩、私、隆英君、トト、桐華ちゃんの5人しかいないけど、クラン実績世界トップ500に入ってる。もちろん魔剣騎士団とかCIRCUSとかLOL商会とかの超トップクランに比べたら見劣りするけど、何万とあるクランの中で500番以内なのだからそれなりに強クランだと思う。とはいえただの暇人集団なんだけど。



 To be continued!⇒

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