第267話 黒魔女伝説
■ジョーカー
チャリオット……もとい魔剣の蔵の話をまとめると、黒魔女伝説というのは300年以上前から欧米を中心に伝承されてきたおとぎ話のようなもので、黒魔女は日本でいう鬼のような存在なんだとか。誰が鬼よ……まったくもう。
黒魔女伝説はけっこう脚色されている部分もあるけど、以下の全28章から構成されているんだって。
第1章→シュヴァルツ家の元祖リンネの誕生とリンネの不死身・不老不死性、アトランティスでおかした禁忌
第2章→リンネと2人の姉
第3章→約100万年続くリンネの奴隷生活
第4章→100万年間のアトランティスの変遷
第5章→アトランティスの滅亡
第6章→神々に助けられたリンネが少年アーリアと出会って結婚し、不死の呪いが解けるまで
第7章→アーリアと7人の娘に
第8章→リンネの死とアーリアの不老不死の研究
第9章→7人娘の結婚・出産とアーリアの死
第10章→様々な方向で不老不死の研究を続けたリンネの血族と不老不死の薬の完成
第11章→不死身・不老不死の薬を摂取して不死身かつ不老不死となった原初の吸血鬼
第12章→黒魔術の完成と御三家の誕生
第13章→黒の魔女の誕生と9歳までについて
第14章→両親の死とルシフェルとの契約
第15章→エレナとの出会い
第16章→黒の魔女の旅路①
第17章→黒の魔女の旅路②
第18章→黒の魔女の旅路③
第19章→クロノスとの契約とシュヴァルツの大魔法の完成
第20章→戦争の勃発
第21章→真祖エリオットとの出会いと恋
第22章→真祖エリオットとの結婚と妊娠
第23章→逃走と出産、死亡とガイストの誕生
第24章→戦争の集結
第25章→真祖リンネの成長と畏怖されるシュヴァルツの血族
第26章→誘拐され奴隷にされる真祖リンネ
第27章→魔女裁判からの逃走
第28章→真祖リンネの結婚・出産、死亡について(近親相姦による継承の維持)
最初のリンネの話はわたしがお母さまから読み聞かせていただいた絵本の内容とほとんど同じだった。
はじめてあの絵本を読み聞かせいただいたとき、わたしは号泣した覚えがある。
100万年間奴隷なんて……最初のリンネはほんとうにかわいそうだわ。でも大好きな人と結婚して子宝にも恵まれて、最終的には幸せだったのかな?
そして魔剣の蔵の話を聞いて1つだけ気がかりなことがある。わたしの身勝手な行動でシュヴァルツの血族が現在でも忌避されているということ。
もしわたしもあの場で死んでいたら……きっとシュヴァルツの血族は誰からも嫌われることはなかったのに……。まさかわたしのせいでたくさんの人たちが苦しい思いをしているなんて思わなかった。きっとシュヴァルツの血族はわたしを厭忌しているに違いない。
やっぱりわたしは人々から嫌われる対象……魔女、なのね。
To be continued!⇒
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