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異世界転生してハーレムがつくりたい? こちとら現実世界でロリっ子ハーレム作ってるんやが  作者: 矢田あい
第2部 東京事変編 第4章 ユグドラシルファクター編
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第261話 きっとダメなグループ

■ウタハ


 ジョーカーさんのブロマイドをアイテムバッグに入れ、私たちはミッドガルド中央空偵団決闘都市トール支部に向かっていた。

 私とユーがトールに訪れたのは、トール支部を援助するようエムブラ本部から任務を受けたからだ。私たちの他にも数十人はトール支部に派遣されるみたい。

 トールの騒がしい街道を歩いているうちに私たちは空偵団トール支部にやってきた。中には数人の空偵団制服を来た人がいる。

 中央空偵団の制服は男性用と女性用のものが子供用から巨人用のものまであり、灰色を基調としたかっこいいデザインで、左胸や背中には中央空偵団のエンブレムが縫いつけられている。

 私たちは窓口の職員に話しかけて、本部から来たことを伝えると、別室に案内された。

 そこには3人の空偵団員がいた。

 職員は「今日から5日間あなたたち5人は1つの班として行動していただきます。所属地区もそれぞれ違いますが、仲良く任務に当たってくださいね。それでは」と言って部屋を出て行ってしまった。

 私たちよりも先にいた3人は こんな人たちだ。

 男性用空偵団制服をだらしなく着崩し、派手なアクセサリーをいくつも着けた真っ赤な髪色のお兄さん。窓際のソファーに脚も乗っけて座っている。

 女の子用の空偵団制服を着て、白いうさちゃん人形をぎゅーっと抱きしめたかわいい白髪の女の子。中央テーブルの赤髪お兄さんの真ん前に座っている。

 女性用空偵団制服の上から白衣を着て、丸ぶちのぐるぐるメガネをかけたボサボサ頭のいかにも研究者っぽいお姉さん。どこにも座らず顎に手を当てながら壁の地図を眺めている。

 なんかみんなキャラ濃くない? 私たちが薄れる気が……。


「目障りだ。座れ」


「「は、はいぃいい!」」

 

 赤髪のお兄さんに怒られて私とユーは中央のテーブルの一番ドアに近い席に着いた。


「何分待たせやがるんだ」


 赤髪のお兄さんは不機嫌に言って、うさちゃん人形を抱きかかえる白髪の女の子の隣に座る。


「お兄さま、集合時間までまだ10分もあります」


「う、うっせェ」


 白髪ちゃんは赤髪さんを見上げてそう言った。赤髪さんは少し顔を赤くしている。

 白髪ちゃんは赤髪さんをお兄さまと呼んだ。2人は兄妹なのかな?


「おいブス。さっさと席に着け。俺たちには時間がないんだ」


 現在立っているのは白衣を着たボサボサ頭のお姉さんだけ。

 しかしお姉さんは悩ましげに首を傾げて壁の地図を見つめるだけでまったく座ろうとしない。声が聞こえていないのかな?


「おい無視すんな」


 赤髪さんはズカズカお姉さんに近づき、肩を掴んで振り向かせた。


「え、あ、ワタシ!?」


「お前以外いねーだろ」


「いやー、そこのちっこいのに言ってるかと思ったよ〜」


「妹にブスなんて言わねぇ。実際ブスじゃないし。かわいいし」


「うーん、じゃあそこの2人に言ってたのかと思った。って! いつの間に2人も増えてる〜ッ! なんで〜ッ! どうしてぇ〜ッ!」


 ぐるぐるメガネのお姉さんは頭を抱えながら叫んだ。

 なんなんだこの人……。ちょっと怖い。


「なんだコイツ……」


 赤髪さんも私と同じことを思ったらしい。

 そして私とユーは察しました。このグループはきっとダメだと。



 To be continued!⇒

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