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第246話 ガイアの目的

■ガイア


 我がこの世界線のこの時代に来たのは、20年後――すなわち2050年に起こる人類存続の危機を回避するためじゃ。

 我は人類の行く末なんてどうでもいい。もとよりこの人類が大嫌いなのじゃから。

 今の人類は我にとっては不純物でしかない。新しき神たるアヌンナキにより改造され生み出された現人類は、新神の叡智と引き換えにガイア生物としての探究心と行動力が欠如している。

 我はそれに怒り、大洪水を起こして一度は全現人類を滅ぼそうとしたが、アヌンナキの援助によりノアとその家族は生き残ってしまった。

 我は冷静になり、他の意志たる星々たちに助けを求めてアヌンナキが地球に来ることを阻止しようとしたのじゃが、世界の絶対的修正力――宇宙律によりそれは不可能じゃった。

 無数にある世界線で唯一アヌンナキが人類に関与する世界線郡だけが2564年をもって途切れてしまう。そう、アヌンナキが関与した世界線ではIBM5100により2038年問題は解決されるも、次なる2050年問題は解決できず、2564年には地球もろとも滅びてしまうのじゃ。

 意志たる星々の存在理由は無限の世界線を取捨選択し、世界線を特異点まで到達させること。悔しいがアヌンナキが関与する世界線群は他のどの世界線群よりも太く、そして地球たる我の意志をも跳ね除けるほど強い。2050年問題さえ解決できれば、この世界線を特異点まで容易に到達させることができるのじゃ。

 本当はアヌンナキなんかが作り出した現人類は今すぐ滅んで欲しいのじゃが、最近また我を信仰する者が増えてきたのも事実。

 そこで我はある者と契約を結び、協力してこの世界線群を特異点まで導いて新世界を創造する計画に加担した。

 その計画における我の任務は、要となるとある少女のサポートをすること。その子はとってもがんばり屋さんで、だけどよく空回りしてつっけんどんになるのじゃ。でもかわいいから許す。

 カタセヒロミツとの交渉は終わった。今からつっけんどんちゃんに会いに行くのじゃ!




「よぉう、つっけんどんちゃん!」


「つっけんどんちゃんってなんですか! からかわないでください変なニックネームを付けないでくださいほっぺをムニムニしないでくださいっ!」


 我はつっけんどんちゃんのぷにぷにほっぺをムニムニする。きもちいい。かわいいのじゃ!


「なんですか? 今日は何の用ですか?」


 つっけんどんちゃんはつっけんどんに尋ねてくる。


「カタセヒロミツに話はつけてきた。次はそっちが動く番じゃぞ」


「なるほどそういうことでしたか。ありがとうございます、ガイアさま。ではこれより作戦をρローへ移行します」



 To be continued!⇒

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