第214話 シャドウアーミーVSMMA
またまた期間が空いてしまい申し訳ございませんでした! 明日からは毎日投稿しますから許してください何でもしますからぁ!
■アリス
MMAと警視庁はジャック・ザ・ミキサーとそのガイストの逮捕を目標にしている。対人戦闘における殺害は許されていないが、今回に関してはやむを得ない場合の殺害は許可されている。殺すくらいのつもりでかからないとこちらが壊滅するだろう。
何百体もの影の軍隊――シャドウアーミーによる肉壁でジャック・ザ・ミキサーとガイストを視認することはできない。まずはシャドウアーミーを始末しなければ。
前進を始めたシャドウアーミーに対し、最前衛の第二分隊は小銃で発砲を開始した。
銃弾は影の兵士たちに命中するが、傷ついたり貫通することなく体の中に取り込まれている。通常弾はどうやら通用しないらしい。
第二分隊は一斉に対魔獣銃弾の込められた弾倉に切り替え、再びシャドウアーミーに連射する。影の兵士は対魔獣銃弾が命中した箇所から溶けるように崩れていく。どうやら効果はあるようだ。
次々と影の兵士たちの無力化に成功するが、いかんせん数が多いので肉壁を溶かしきることはできない。
「グレネードを使う! 離れろ!」
第二分隊長の佃さんが対魔獣グレネードの安全ピンを抜き、シャドウアーミーに向けて投擲した。
――ドンッ!
対魔獣グレネードは本来、結合粒子のはたらきが抑制されることで魔獣を一時的に弱らせることができるのだが、影の兵士に対しては効果は抜群――溶けて消滅した。
それによりジャック・ザ・ミキサーとガイストが視認できるようになる。第二分隊は2人に向かって一斉射撃。
ガイストが手を下から上に動かすと地面から黒い影の壁が現れ、銃弾を受け止めている。
しかし第二分隊が放った銃弾は対魔獣用のもの。同じ影から生成されたのだからあの影の壁も溶けてなくなるはず。おそらく影の性質が違うのだろう。
次の瞬間、第二分隊が花火のように散っていった。影の壁から伸びた触手が8人のお腹を貫き、即時に膨張して破裂したのだ。第二分隊は壊滅した。
血が水溜まりのように広がり、その中には骨や臓物などの破片が転がっている。
「おお〜! キレイに決まったねぇ!」
「ああ、さすがだリゲル」
リゲルと呼ばれたガイストは満面の笑みでジャック・ザ・ミキサーに話しかけた。ジャック・ザ・ミキサーはリゲルの頭を撫でて愛でている。
「こちらブラッド……ああわかった。すぐに行く」
ジャック・ザ・ミキサーは無線で何者かとやり取りをし、
「ウッズチームが例のものの回収と運搬を完了したようだ。俺たちも撤退するぞ」
そう言ってリゲルと共に地面の影の中に入っていった。
逃すまいと射撃による追撃を試みるが、影の壁により全て防がれてしまう。
地面の影が消えるとジャック・ザ・ミキサーとガイストのリゲルの姿はなく、残ったのはシャドウアーミー、MMA捜査官、そして惨殺された死体だけだった。
To be continued!
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