表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
185/363

第178話 狙撃手

◾???


 ターゲットの写真を部下たちに見せながら、


「次のターゲットはこいつだ。こいつは今までのターゲットとは違う。強い。未来視の第九感持ちのガイスト使いで、時間を操る大魔法を扱う。ガイストはあの禁忌の魔女で、ダークエネルギーを操る能力を持っている」


 と、情報を部下どもに伝える。


「そ、そんなのに勝てるわけないじゃないですか」


 部下が尋ねてくる。


「あたりまえだ。こんなバケモンと真っ向から戦うつもりは毛頭ない。たしかにこいつは、たった9歳にして元プトレマイオス32位を倒し、その座を奪ったヤベーやつだ」


「戦わないでどう殺すんすか!」


 と、また別の部下。


「暗殺さ」


 ターゲットの写真をテーブルに置き、


「今回の作戦は、魔剣の蔵が動いたと同時に開始する。ユキタカメジロを魔剣の蔵から防衛するために、魔剣の蔵の現れた場所に今回のターゲットは必ず出現する。そこで狙撃だ。今回の作戦のために超優秀な狙撃手を雇った。入れ」


 ――カツンカツンカツン


 初夏にもかかわらず黒いロングコートを身にまとい、ライフルケースを肩から下げた女が、ハイヒールを鳴らしながら現れた。どうやら怪我をしているようで顔には包帯が巻かれている。その横にはガイストと思しき小さな女の子が浮いている。


「彼女は2020年から2024年までアメリカのSCP収容施設に務めていたが、SCP-239の暴走により施設は半壊。そこから2年間、彼女は逃げ出したSCPの駆除を務めていた。駆除したSCPは18体にも及び、凶悪なSCP-106、SCP-173の駆除にも成功したという。その功績を認められ、アメリカ陸軍のスカウトを受けて狙撃手として2028年まで務め、2028年からはフリーランスで暗殺業を行っている。あの大悪党ユスフ・ジダンを暗殺したのも彼女だ」


 ロングコートの女についての情報を伝えた。正直最高の人材を雇えたと思う。キリスト教徒だということは除いて。



◾???


 翌日、魔剣の蔵は東京魔術学園に現れた。

 しかし学園の守り神たるイナリ神に足止めされ、すぐに帰っていってしまった。

 何がしたいのかよくわからなかったが、とりあえず今日は作戦を決行することはできなかった。だが近日中にターゲット――三鷹凛は確実にこの世から姿を消すだろう。



 To be continued!⇒

ご閲覧ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ