表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/363

第175話 侵入! 魔剣の蔵!

遅くなってすみません! けどギリギリセーフっ!

◾隆臣


 翌朝。玄武討伐作戦及び赤の剣構成員の確保作戦はどちらも失敗に終わり、玄武との戦闘でアリスが四肢を切り落とされて重体ということ亮二から連絡が来た。

 あまりにも衝撃すぎたので、アリスのことについてはエースやナディアも含めたロリっ子たちには秘密にしておくことにした。知っているのは爺さん目白防衛隊の中では俺と爺さん目白だけだ。


◾魔剣の蔵


 ついに来ちまった。本当はもう少し東京観光したかったけど、ミッションを後回しにするのは気持ちがおちつかない。だから来ちまった。


「ここが東京魔術学園か。なかなかいい面構えしてるじゃない。外観がポストモダンっつーか、あのイェルヴォリーノ魔術学院の東京校とは到底思えん」


 しかもこんな大都会の中にあるのに、敷地はかなり広そうだ。ヤツを探すのは少し苦労しそうだな。

 とりあえず俺は関係者ゲートを抜けようとする。

 すると


「あ、さーせん。許可証ありますぅ?」


 と、警備のあんちゃんがだるそうに声をかけてきた。


「許可証……? あー、これでいい?」


 俺はフォルコメンである証明書を胸ポケから取り出し、めんどくさそうに見せる。

 警備のあんちゃんはフォルコメンのマークを見ると急に背筋を正し、


「こ、これは失礼致しました! フォルコメンのお方でございましたか! どうぞお通りくださいっ!」


 かしこまった言葉使いで俺の侵入を許可した。

 色々見て回りながら学園内を徘徊する。生徒たちはみな勉学に勤しんでいるのであろう、外には掃除のおっさんくらいしかいない。

 都会の喧騒もここまでは追ってこないようで、噴水の水の音とかグラウンドで体育をやっている声やホイッスルの音くらいしか聞こえてこない。

 てかこの噴水……、


「……こんなところに禁忌の魔女の彫像を設置するなんて、さすがはイェルヴォリーノ系の魔術学園だ。イカれた趣味をしてやがる」


 イェルヴォリーノ系の魔術学校は、人類史上パンドラに続く2人目――しかも複数の禁忌を破ったあの初代黒の魔女関連の肖像画や彫像を学内に設置する傾向がある。

 初代黒の魔女は黒魔術を大成したり、シュヴァルツの大魔法を創造したという点で史上最強の魔女とは言われているが、正直趣味が悪い。


「というかこの顔、何かで見た気が……?」


 なんだっけ。


「忘れちゃったし、どうでもいいや」


 この忘れっぽい性格も治さないとな。いつまでもミアちゃんに怒られっぱなしじゃあダメだしね。


「よっし、サムライ探しを再開するか」


 俺が歩きだそうとしたそのとき、


「来よったか魔剣の蔵。ようこそじゃの」


 鈴のような声が背後から聞こえてきた。



 To be continued!⇒

ご閲覧ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ