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第167話 玄武VS朱雀

◾アリス


「ふーんふーん。あんたがその気ならいいわ。あんたのその器、壊しちゃおーっとっ! そうすればあんたも黙るから!」


 玄武はそう言って灰色のモヤモヤを大量に放出した。そしてその一部をレイピアに変え、両手に構える。

 瞬間、


 ――ドゴンッ!


 私の焔の玉と玄武の灰色のモヤモヤが激突した。激しい衝撃波が発生。地面が揺れ、周りのビルの窓ガラスが割れる。伴って私と玄武の服と髪の毛も靡く。

 私は焔の翼で飛翔して焔の槍を大量に形成し、上から一気に放つ。

 しかし灰色のモヤモヤに触れると、それらは水蒸気とともに消えてしまう。


「ばーかばーか! 朱雀、あんたはいつまで経っても不完全なのよっ! だからあたしには勝てない! 絶対負かすっ!」


 玄武はほっぺたをぷくぷく膨らませて言い、上空の灰色のモヤモヤから超巨大な……ビルくらい大きなつららを作り出した。


「潰れてぶっ壊れろっ!」


 玄武は叫んで私を指さし、超巨大なつららを私に向かって落下させてきた。

 次元移動で回避しようとするが、


「逃がさないわ!」


 再び視界が真っ暗になった。「黒」の理を使ったのだ。四神の「色」の理はその四神の空間を作り出す。すなわち「色」の理は四神のテリトリーを作り出すのだ。

 「黒」の理に飲み込まれた私は次元移動による座標転移をおこなうことができない。


「っ!」


 このままじゃ押しつぶされて死んでしまう! けど「黒」の理により私は神獣としての全ての権限を行使することができない。こうなったら塗り替えすしかない。「朱」の理で!

 私は「朱」の理を展開する。だが私はアリスの第八感で三次元世界にとどまる不完全体で、対する玄武は超高密度の魔力粒子や超高密度の霊力粒子による完全体。理の力もやはり玄武の方が上だ。

 しかし、せめて私の周りだけでも「朱」の理を広げられれば、あの巨大なつららを溶かしきるだけの焔を形成することができるだろう。

 私は持てる力の限りを尽くし、玄武の「黒」の理を私の「朱」の理で上書きしようとする。

 しかし上書きできた範囲は私の周り半径2メートル程度。

 超巨大つららはすでに私の上空20メートル付近まで迫ってきているのが第六感で感知できる。この程度の体積があればギリギリ何とかなるはず。

 私は半径2メートルの巨大な焔の玉を形成した。



 To be continued!⇒

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