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第164話 玄武VS第七感アリス

◾アリス


 私は焔の槍を玄武に向かって次々と射出する。

 この焔の槍は三次元由来のものではなく、すーちゃんが作った八次元のものなので、玄武の神力結界を無視して攻撃することができる。

 第七感による行使では1段階次元が落ちるとはいえ、神力結界を無視できることには変わりはない。

 そのため玄武は放たれた焔の槍をレイピアで弾き飛ばしている。焔の槍は私の周りで形成され続け、一方的に私が攻撃する形だ。

 しかし、玄武は一瞬の隙に瞬間移動して焔の槍の嵐から抜け出し、私の背後を取った。

 レイピアで私の首を刎ねようとしてくるが、私は焔の槍を操作してレイピアを受け止める。

 さらに玄武は左手にレイピアを形成し、私の顔面を突き刺そうとしてきた。それも焔の槍でガードする。


「ふーん。次元移動で接近しても対応してくるなんて、なかなかやるわね。普通の人ならとっくに死んでいるのに」


 再び瞬間移動で距離を取った玄武は少し不機嫌に言った。

 正確には瞬間移動ではなく、次元移動といって神霊や神獣特有の固有能力らしい。たしか、三次元世界から高次元世界に移動することにより、三次元世界での時間を経過させずに座標を変えることができるんだとか。以前すーちゃんがそう教えてくれた。チートすぎる固有能力よね。

 すると、玄武の周りに灰色のモヤモヤが出現した。これは一体……なんだろう。


 ――あーちゃん! すぐにそこから離れて!


 すーちゃんの言葉を聞いて、私が体を動かすよりも速く、


「足が……」


 灰色のモヤモヤに触れた足が、一瞬のうちに凍りついていた。その隙に玄武は両手に持ったレイピアで私に斬りかかってくる!


「死ねっ!」


 焔の槍でレイピアを受け止めつつも、炎の力で氷を溶かす。そしてホルスターからP320を取り出し、隣のビルの壁に銃口を向けて中指のトリガーを引く。

 MMA東京本部のP320のアンダーマウントには特殊な装置が取り付けられており、その装置というのがフックショット装置である。人さし指部のトリガーは銃弾発射用で、中指部のトリガーはアンカーを射出するフックショット用のトリガーに改造されているのだ。

 アンカーの射出や巻き取りは、片瀬式魔力粒子変換装置から得た体内由来の魔力粒子を利用した特殊な装置で行っているので、フックショット装置の耐久度が許す限り無限に使うことができる。しかも変換装置を複数用いているので、クールタイムもほとんどない。

 そして対神霊装備には魔力石駆動式浮遊装置が内蔵されており、フックショット使用時に発動してフックショットの機能を高める性能がある。

 私はフックショットを利用して隣のビルに避難し、玄武から距離を取った。



 To be continued!⇒

ご閲覧ありがとうございます!

今日は挿絵が追加された日なので、第7話と第13話も見に行ってみてください!

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