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第142話 ナディアとオーラとホリー

◾隆臣


 エデンもすごいが、この子たちもかなりすごい。

 特級は魔術師同盟で上位10%の実力を持つ者のみ、昇格することができるランクで、全世界でおよそ8万人いる。

 特級の1つ上のランクが座級サヴァランで、666人のみしかなれないので、桁違いではあるが、上位10%というのも簡単なことではない。

 3級から1級までは魔術師としての知識や技術が備わっていれば、誰でも昇格することができる。しかし特級への昇格には厳しい試験を受けなければならない。

 その内容は公開されていないが、ナディアから聞いた話によると、高難度の筆記試験(魔術や魔導具、魔獣や吸血鬼などについて)はもちろんのこと、200以上の術式からなる魔導具の制限時間内での作成や危険度B+〜A帯の魔獣の捕獲などがあるらしい。特級昇格試験は一種の国家試験のようなものと捉えるのが一番しっくりくるな。

 まずはみんなご存知ナディア。ナディアといえば、強力な残滓粒子に反応して魔術的結界を張るあのロザリオだ。シュヴァルツのロザリオ事件の際にはボスに破壊されてしまったが、改良版の第二号を作ったようだし、俺も誕生日にお守りとして、下位互換ではあるがそのロザリオブレスレットバージョンをもらった。今もずっと右腕に着けている。

 続いてオーラ。オーラは動植物や魔獣と会話することができるらしい。その第九感を利用し、オーラはあらゆる魔獣を使役することができるんだとか。

 特級以上に昇格するには、一体以上の使い魔が必要になる。しかし魔獣を手懐けるのは簡単なことではない。どんなに多くても3体を使役するのが限界だろう。しかしオーラは全部で20体ほど魔獣を使役しているんだとか。きっと家は軽く動物園状態なんだろうな。

 ちなみに今回日本に連れてきたのは、ネズミとクモとヘビらしい。んー、かわいくない! オーラのマントの中から一斉に飛び出して来たときは、カッコ悪いが声を出して驚いてしまった。

 次はホリー。ホリーは特異体質で、体内由来の魔力粒子を常人のおよそ10倍ほど生成してしまうという。そのため大量の魔力粒子を使った魔術運用ができるんだとか。

 そんなホリーは、ナディアの師匠であり法院吸血鬼対策部門最高責任者であるクレモン・マフタンから直々に誘われ、吸血鬼対策隊に入隊したらしい。

 入隊後は大量の魔力で悪い吸血鬼たちを圧倒しており、大活躍中なんだとか。俺の知ってる吸血鬼といえばロリっ子吸血鬼のノエルだが、アレを圧倒するってやばすぎね? まあ、吸血鬼対策隊は対吸血鬼用の武具や魔法を扱えるから、相性問題とかもあるとは思うんだけどな。



 To be continued!⇒

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