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第141話 魔女

◾隆臣


 全員がそれぞれ自己紹介をし、5人の魔女っ子の名前が明らかになった。

 1人目はイギリス人のオーラ。金髪ボブヘアーと青い瞳が美しい女の子だ。鳥が好きなのか、鳥が描かれた大きなブローチをマントの左胸あたりに付けている。

 2人目は同じくイギリス人のホリー。大人しい性格だが胸はロリっ子にしては積極的だ。大木の描かれた大きなブローチをワイシャツの左胸に付けている。

 3人目はフランス人のジャンヌ。栗色の髪が印象的で、常に片手に魔導書を抱え、左目に片眼鏡をした女の子。剣と旗がモチーフの大きなブローチでマントを止めている。

 4人目はノルウェー人のエーリン。プラチナブロンドという珍しい髪色をしており、翡翠色の瞳は宝石のように美しい。透き通ったオーロラオーラクリスタルでできた大きなブローチをマントの左胸のあたりにつけている。

 5人目はスペイン人のルシア。ダークブラウンの髪の毛はつややかで美しく、長い前髪で目元が完全に隠れているのが特徴だ。猫が描かれた大きなブローチでマントを止めている。

 紹介した通り、かなり多国籍だ。さすがヨーロッパって感じだよな。

 この子たちは魔女隊に入隊後、住む国は違えど仲のいい友達どうしなのだとか。

 ナディアもその中に馴染めているので、なんだか安心した。俺は勝手に、ナディアは友達が少ないというイメージを持ってたからな。

 そして彼女らはかなりの実力者らしい。ナディアも含めて、14歳で特級の魔女になれる子はほとんどいないという。

 ちなみに世界最年少で魔術師連盟最高位である星級ステラの魔女になったのは、1658年6月にわずか11歳の若さで無級から一気に星級ステラに上り詰めた史上最強の魔女――黒の魔女や禁忌の魔女、時の魔女とも呼ばれたリンカ・フォン・シュヴァルツブルク=ルードシュタットである。同時にリンカは法院最強の三柱――テスティモーネに最年少でなった。

 そう、今凛の隣で車イスに座っているジョーカーのことだ。

 ロザリオ事件の最終決戦にて、時間が止まった棺の中に入っていたリンカの遺体に憑依したジョーカーは、その際に生前の全ての記憶を思い出したという。決戦後に遺体は棺桶の中に戻したけどな。

 その後、今まで知らなかったジョーカーの話をたくさん聞いた。今の話もそのうちの一つだ。

 リンカの棺桶には裸体のリンカとシュヴァルツのロザリオ以外に、当初リンカが使っていたブローチが2つ入っていた。白い宝石に金色の線で流れ星が描かれたブローチと、白い宝石に金色の線で剣、銃、本が重なったデザインが描かれたブローチだ。それらの裏にはLinka von Schwarzburg-Rudolstadtと名前が掘られているので、正真正銘リンカのものだ。今はジョーカーの勉強机の棚の上に大事に置かれている。

 そして黒の魔女ことリンカは今でもあらゆる魔女の憧れであり、370年以上たった今でも、リンカの最年少記録は更新されていない。

 現在最年少で魔術師同盟に加入しているのは、魔女隊所属の月級ムーンの魔女のエデン=ローズ・ブラッドフォードで、今年で12歳なんだとか。世界で約80万人が加盟する魔術師同盟の中で、たった153人しかいない月級ムーンの魔術師になれた理由として、エデン魔法という新魔法の研究結果を仮面舞踏会カーニバルにて多くの魔術師たちに認められたからだという。



 To be continued!⇒

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