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第102話 見敵必殺! サーチアンドデストロイ

きのうはすみませんでした。

途中で亮二の視点に切り替わりますので、隆臣と勘違いしないようにお願いします。

◾隆臣


 その後、元気100倍のジョーカーが完全無双してドミネーションは800対380で圧勝した。

 ジョーカーって常に冷静沈着ってイメージがあるけど、実はメンタル豆腐だから、割と感情の起伏が激しいんだよね。そこがまたいいんだけど。

 きっとエリオットとかいう真祖の吸血鬼も、ジョーカーのそういうところがたまらなく好きだったんだろうな。




 さてさて、そんなわけで次はサーチアンドデストロイだ。

 サーチアンドデストロイのルールを簡単に説明しよう。

 サーチデストロイはドミネーション同様、5人1部隊で行われ、攻撃側と防衛側に分かれて試合が開始される。

 攻撃側は防衛側を全滅させるか、2つの爆破地点うち1つを爆破すれば勝利となり、防衛側は攻撃側を全滅させれば勝利となる。4ラウンド先取でゲームセット。ちなみにリスポーンがないので、デスしたら即控え室だ。

 通常キルは10ポイント、デスでマイナス10ポイント、敵チーム全滅でボーナス50ポイント、拠点確保で50ポイント、勝利チームにボーナス100ポイントだ。

 S&Dで有効な作戦は、とにかく単独行動をしないことだ。リスポーンができないので、たった1人落ちることがチーム全体の敗北につながってしまうのだ。




 ラウンド1

 今回のメンバーは、亀有さん、篝、四谷、亮二、そして仙人だ。

 てっきりジョーカーが出ると思っていたそこのあなた! ジョーカーの無双シーンが見たいと思っていたそこのあなた! そしてジョーカーが強すぎておもんないと思っていたそこのあなた!

 なんとジョーカーは現在、足を捻挫しています。

 薄男との決着後、ジョーカーは跳躍力増強外骨格型超高機動パワードスーツを注意事項も守らずに無理やり酷使していたため、装置がうまく起動せず結果として足を捻挫してしまったのだ。

 俺は悲しい……無双するジョーカーもかっこかわいかったから!

 でも怪我はしゃーない。ドミネーションでたくさんポイント稼いでくれたし、こっからは俺たちだけでがんばろう。



「わたしの分までがんばって!」


 ジョーカーは車イスに座りながら言った。大きな車イスに小さな体は不釣り合いなものだ。


「……がんばる!」


 四谷は元気よく答え、P90のセフティを外した。


◾亮二


「テッポウコワイ! ボクは平和主義者! センソウハンタイ!」


「おいおい、まだそんなこと言ってんのかよ」


 筋骨隆々な見た目の仙人だが、実はめちゃくちゃ臆病だ。

 人は見た目に寄らないというのは、まさに仙人のこと。

 仙人は臆病だが、実はめちゃくちゃサバゲーの才能がある。なんとキルレは2を超えているのだ。

 普段から実践練習を積んでいる俺と篝ですらキルレが4いかないくらいなので、仙人はめちゃくちゃサバゲーの才能がある。

 そんなわけで試合が始まった。

 無敵のジョーカーが怪我でリタイアしてしまったが、俺たちでも勝てるだろう。

 最初は俺たちが防衛だ。Aには蘭、篝、十六夜七海が、Bには俺、仙人が防衛に着く。

 すると来た来た。3人で攻めてきたな。おそらくこの中に爆弾を持ったやつがいるのだろう。


「仙人、来たぞ」


「コワイ! 来るなッ! うわぁぁああああん!」


 仙人はM16を腰撃ちでぶっぱなす。

 そしたら弾が当たる当たる。あっちゅーまに3人まとめてキルした。

 どうやらA地点の方は、篝と十六夜四谷が殲滅してくれたようだ。

 よし、ラウンド1は俺たちの勝利だ。この調子で次のラウンドも取るぞ。




 十六夜姉妹は第八感の覚醒者で、残滓記憶も使いこなせるらしい。

 残滓記憶を操るってことは、第八感を使っているときの記憶を呼び起こしてそのときの感覚で脳をはたらかせるということだ。

 これをすると、第八感発動時の10分の1程度の身体能力を得られる。たった10分の1と思われるが、それでも通常時の3倍の身体能力だ。

 MMAはインターンのときから数えて3年目になるが、そのような人物は非常に珍しく、あまり会ったことがない。

 俺の知っている中で例を上げるとすれば、シュテルンのやつらは基本的に全員残滓記憶を操れるな。あとは十六夜姉妹と、中等部の岩崎いわさき玲華れいかくらいか。




 ラウンド2

 ここでようやくヤツが立ち上がった。豊園尚子が!



 To be continued!⇒

ご閲覧ありがとうございます……

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