ヒューストン空爆
閣僚会議が終わってから5日後
テキサス州ダラス空軍基地にてヒューストン空爆を行うための準備が行われいた。
B-17爆撃機20機と護衛のP-38戦闘機10機が出撃のため準備していた。
今回の任務は前線部隊の為に、ヒューストンに駐留している敵部隊に空爆し、少しでも数を減らす事だ。
『発進準備完了!』
『プロペラ回せ!』
エンジンが稼動し、プロペラが回転しはじめる。しばらくして1機1機、滑走路に入っていき次々と離陸していく。
見送った兵士がつぶやいた。
『一体何機帰ってくるのだろうか?』
ダラスからヒューストンまで約383キロ巡航速度で約1時間だ。
1時間後
『こちら隊長機。あと3分ほどで目的地に到着。全機爆装庫開け!』
ウィィィンというおとがなり爆装庫が開く。
突然隊長機の横にいた2番機のエンジンに火がついた。
『こちら2番機。3番エンジンに被弾!現在消化行動しています。下方からの攻撃に注意されたし。』
『了解。下方銃座は、厳重に警戒せよ。』
3分後
『目的地に到着。爆撃開始せよ。全弾連続投下!』
20機の爆撃機から大量の爆弾が投下された。
投下された爆弾はヒュウウという音をたてながら落ちていく。
下で爆発光が見える。
『進路反転。基地に起動する。』
全機反転したところで、したから敵のレーザー攻撃が来た。
『8番機被弾!1番2番エンジン大破!落ちる助けてくれ!』
8番機はその後左翼がもげて墜落していった。
『全機。エンジンフルバースト!全力で逃げろ!』
エンジンの回転数を上げて最大速力で、逃げようとする。しかし敵はそんなあまくなかった。
いくらフルバーストで逃げたところで、爆撃機の速度などたかがしれているが、巡航速度よりは、まし程度だった。
敵のレーザーの対空攻撃が激しくなった。
1機また1機と次々と落ちて行く。
基地に生還できたのは、結局爆撃機3機と戦闘機5機だけだった。
ヒューストン空爆は事実上の失敗だった。