オーバーロード作戦(1)
1949年アメリカ軍は奪われた土地の奪還の為大規模作戦を立案した。オーバーロード作戦である。
オーバーロード作戦の動員兵力は陸軍アメリカ中央軍集団65個師団、アメリカ東部軍集団75個師団、ソビエト陸軍アメリカ遠征軍80個師団、ドイツSS遠征軍集団30個師団、ドイツ鉄道部隊2個大隊。空軍はアメリカ陸軍航空隊58個飛行隊総数8000機、アメリカ空軍戦略爆撃機5000機、輸送機9000機、ドイツ空軍制空隊250機にも及んだ。
作戦の概要は爆撃機による空爆の後砲兵部隊による支援射撃の後装甲師団による電撃作戦を展開し、その後ろを自動車化師団による攻撃によって領地奪還をする作戦だ。
1950年4月12日作戦が発令された。
発令と同時に爆撃隊2500機が出撃した。
また鉄道部隊所属の35センチ列車砲6門による射撃と大砲3万5千門による砲撃の弾幕射撃が行われ侵攻部隊は進撃準備を整えていた。
砲撃がひと段落すると進撃命令が下された。
『進撃を開始せよ!』
戦車が砲撃によって黒煙の上がっている大地を進撃していく。
空を覆い尽くすような航空機が空を飛んでいた。
『前方5000メートル敵陣地発見!』
『主砲発射用意!』
『撃て!』
M26パーシングの大群が砂煙りを上げて時速35キロの速度で砂漠を走りながら発砲を開始した。
すると航空支援の大群が一斉に敵陣地に爆弾とロケット弾の雨を降らせた。
『動いているもの全てを撃て!』
『前方より戦車12輌接近!』
『停止!撃て!』
『ドン』
敵の戦車命中したが軽い音がして跳ね返された。
『ダメだ!跳ね返された!後退!後退せよ!』
『航空支援と砲撃支援を要請する!』
列車砲と爆撃機による絨毯爆撃が行われたが徹底して行われた。
敵のいたこの一帯のものは全て破壊された。
『前進!』
しばらく走っていると街が見えた。
すると衝撃が走り前方を走行中の戦車10輌が停止した。
『地雷原だ!』だと誰かが叫んだ。
進軍中止命令が達せられた。
『地雷原を破壊するまで進軍を中止する。』
約300輌にも及ぶ先遣偵察装甲部隊が立ち往生した。
その間進軍は停止したものの街に対して砲撃と爆撃が絶え間なく続いていた。
『街は壊滅だな。』
そうつぶやくと
ヒュウウウウという不気味な音が聞こえてきた。
それは敵の砲撃であった。
『敵の砲撃だ!退却!』
エンジンを起動させ後退しようとするも間に合わず先遣装甲部隊は壊滅的打撃を受けた。
『先遣偵察部隊より報告!』
『砲撃により損耗率40パーセント!』
『直ちに撤退します。』
先遣隊が撤退した後砲兵隊が集められ昼夜を問わず240時間にわたり砲撃を続けた。
『空挺部隊を投入し、その後機甲師団を投入した後歩兵師団によって市街を占領する!各自奮闘せよ!』
輸送機100機が出撃し占領地点の街に向かった。
『高度8000から4000に降下!』
『40分後に街上空に到着する。』
『街上空に対空目標無し!そのまま進入する!』
『降下!1分前!』
『降下10秒前!...5秒前!5、4、3、2、1、0!降下始め!』
『前方より航空機接近!』
『全員降下終了!現在の空域から離脱する!』
『敵機更に接近!レーダー標準!弾幕を張れ!』
この輸送機は操縦席にあるレーダー標準装置により機銃ポットの無人化に成功した。
12.7ミリ4連装機銃が火を吹き弾幕を形成する。
『エンジン出力を60パーセントから85パーセントに向上!補助ロケットエンジンを使用!現空域から可及的速やかに離脱する!』
『離脱に成功!対空レーダーに敵機の反応無し!帰投する!』
『降下成功!』
『全員武器の作動確認を行え!』
『敵の対戦車陣地及び砲兵陣地を制圧する。総員覚悟せよ!』
『200メートル先に対戦車陣地発見!歩哨の人数は4名。』
『狙撃兵4名を派遣し一度に全員潰せ!』
『距離450メートル、風1メートル。』
サイレンサーを付けた狙撃銃により制圧を完了した。
『突入する前に手榴弾を投げてから突撃する!』
ドォン
『突入!』
突入隊員がサイレンサーを付けた短機関銃で拠点を制圧していく。
『制圧完了』
『市街の対戦車砲陣地概ね7割制圧完了!』
『地上部隊は進軍せよ!』
8個機甲師団は進軍を開始し、その間も近接航空支援機は対戦車陣地に対してロケット攻撃を続けている。
市街に突入し23個歩兵師団が市街の制圧を開始し、58日間の激闘の末に占拠した。
その場所を橋頭堡とし更に内陸に進撃を開始した。