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戦線崩壊
1944年のオークアイランドの戦いより3ヶ月後
アメリカ軍はアークアイランド奪還を含め各地で反撃の為に攻勢の準備を始めていた。また各国の援軍も到着しあと数日で準備が整うという所で敵の大規模攻勢が始まった。
各戦線で戦線が崩壊していた。敵の大部隊の攻撃に耐え切れず守備隊は全滅するか敗走していた。
都市の陥落の連絡が次々と国防総局に入ってくる。
『ビィクトリア陥落!』
『バストロップ陥落!』
『ゴンザレス陥落!』
『メンフィス陥落!』
『バーミンガム陥落!』
『ペンサコーラ陥落!』
『何が起こっている!』
『落ち着いて下さい!大統領閣下!』
『落ち着いていられるか!』
『我祖国が侵略されているんだ!早く反撃しろ!』
『衛兵!大統領閣下がご乱心だ!医務室にお連れしろ!』
『ふざけるな!私は大統領だぞ!離せ!』
大統領は医務室に連行された。
(全く戦争のわからない政治家が首を突っ込みやがって!)
『パットン将軍の装甲軍団に反撃命令を下令せよ!』
(こんな重要な時に攻勢をかけてきやがって!必ず皆殺しにしてやる!)
そう心に誓う国防長官だった。