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兄妹の日常

MDN

作者: 十奥海

この作品は、作者のお遊び小説です

短すぎだろって思うかもしれないですが

ただ単にネタが全く思い浮かばなかったk(ry

 グリコ。

 おそらく誰もが知っているであろうジャンケンを使った定番の遊びだ。

 そして、誰もが知っている通りグーで勝ったときの残念感も定番と言ったものだろう。他のパーや、チョキに比べて半分しか進めないのだからこれ当然と言ったことだ。

 その悔しさ紛れにグリコではなく、「グリコの~」と言ってチョキやパーに劣らぬ歩数を稼ぐのもまた子供なら誰でもやってしまうことだろう。

 今日は晴天。

 春はあけぼの、やうやう晴れゆく空の下、僕は買い物の帰宅途中に妹の江崎えざき 帆野華ほのかとグリコで遊んでいた・・・

「グロテスク・・・ブロブ・・モンスタ・・ア!」

 帆野華はなにやらわけの分からない単語を述べて十三歩も前に進んでいった。軽快な足取りで飛び跳ねるステップは一歩が二歩分にも匹敵するほどの跳躍力を持っており、すでに僕と帆野華の距離は500mほど差が開いている。

 ちなみに、声はすでに届かなくなったのでジャンケンは電話でのやり取りである。

 僕の現在位置は、買い物に来たスーパーの目の前。

 妹の現在位置は、自宅の目の前。

 電話越しに帆野華の声が聞こえてきた。

「やったー、家に着いたよー!」

 うれしそうで何より。僕はジャンケンと帆野華の移動時間中ずっとスーパーの目の前で立ち往生していて、もう立ちくらみがしてくるほどだ。

「じゃ、そろそろ僕も家に帰らせてもらうとするよ・・・」

 自分で発していながら、元気の無い声に大丈夫か、と問いかけたくなるほど自分に元気がなくなっているのに気づく。

 あえて言うが、これはけして接待ジャンケンなんかではありません。

 僕が最高の不幸の持ち主なのか、帆野華が最高の幸運の持ち主かの二択であり。僕はジャンケンにすべて敗北したのだった。

 すでに、家に入ったのが電話越しにも分かって、面倒だからそろそろ通話を切ろうとしたその時だった。

「あ、お母さんがもやしを頼むの忘れたから、買ってきてだって」

「・・・・・了解」

 プツン

 立ち往生させられた挙句、もう一度スーパーに入るという事実は僕にとって面倒くさいことこの上なかった・・・。



帆野華「お兄ちゃん知ってる?」

僕「ん?」

帆野華「実は昨日、お母さんお兄ちゃんの貯金箱から1万円抜き取って偽札入れてたよ」

僕「・・・・・」

帆野華「?」

僕「(実は一昨日母さんの財布から一万抜き取ったのはばれていたのか・・・)」



 冒頭では、帆野華の性格を知ることのできるものが一つもなかっただろう。

 だから、ここで帆野華の性格をぶっ飛ばして説明しようと思う。飛ばし飛ばしで説明するから着いて来るように。

 まず第一に、

「痛い!」

 僕は、台所で牛乳を飲んでいるとどこからとも無く現れた帆野華が僕の腕に噛み付いてきた。

 大体こう言ったときの帆野華は、

「ふぁふぁふぃもほいふぁい」

 妙なポジションからの上目遣いは僕に、何かを命令しているようだ。

 私も飲みたい、とのことだ。噛み付きながら喋るから文字にすると読み読みづらくて仕方ない。

 そして第二に、

「痛い!」

 ファミレスで、メニューを選んでいると僕が納豆スパゲッティを指でたどったらへんで噛み付いてきた。いや、噛み付こうとしたが手の甲を噛み付こうとして薄皮一枚持ってかれた感じだろうか。微妙に痛い。

「ん・・これ」

 僕の指が止まっているのは納豆スパゲッティ、そしてメニュー表の目の前にある帆野華の目が見ているのもまた同じ。

 帆野華は納豆スパゲッティをご所望の様で。これまた、行動も珍妙だが嗜好もまた・・・

 そして第三に、もう分かってるかも知れないが

「痛い!」

 僕は風呂場に入ろうとしたら、着衣をしたままゴーグルをかけて僕の腕に帆野華が噛み付いてきた。

「ふぇんたい」

 変態、だそうだ。

「いや、まて帆野華・・・僕はただ、妹の成長した姿を、痛い!」

 理由を話そうとした瞬間銜えられていた腕に更なる圧力がかかる。

 まったく、僕はただ単に帆野華の成長した姿をみてほくそ笑んでいようとしているだけだというのに。

「痛い、痛い、痛い」

「ふぅ、疲れた」

 帆野華は、僕の腕から離れて少し疲れた様子でゴーグルをはずした。

「疲れるんだたら噛み付くんじゃない」

「反射的な行動だから仕方が無いって前から言ってるでしょ」

 さらっと、言っているがそんな猛獣のような衝動をお持ちの方は帆野華以外に母さんしか見たことが無い・・・・遺伝ですね。

 母さん曰く

「噛み付くのは愛情表現と同義なのよ。だから私もお父さんにはたくさん噛み付いたわ。うふふふ」

 だそうだ。

 最後のうふふふ、らへんが妙に苛立ったのはその話を聞いたのが中学生の反抗期ぐらいだったからだろうか。

 だとしても、風呂場を覗こうと・・・妹の成長を見ようとして、噛み付かれるのはどう考えても愛情表現ではないだろう。

「まったく、ちょっとぐらい妹の成長を見せてくれてもいいじゃないか。昔は一緒にお風呂に入らないと噛み付い、痛い、痛い」

 昔の話を掘り返しているとまた、帆野華は僕の腕に噛み付いていた。

 ふっ飛ばして説明したのだが、帆野華の生態は分かってもらえただろうか。

 結果、帆野華は「痛い子」



僕「ちょっとコンビニに買い物行って来るけど、帆野華はなんか欲しいものある?」

帆野華「ジャーキー」

僕「・・・・・・」

帆野華「あ、あと骨付きチキン」

僕「・・・・・了解」


タイトルのMDNですが・・・


(M)まさに

(D)デイリーな

(N)ノベル


まさに、日常的な小説

です


もしくは

マジで、日常的な小説


はい、おふざけです・・・(反省)


そして、今まで主人公に名前をつけていたのですが

無理やり名前付けて、文中に入れるのもなんか疲れるので

やめました・・・

当初は江崎えざき 秋雅あきまさという

名前を用意してましたwww

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― 新着の感想 ―
[良い点] 妹のキャラが冴えてる [一言] 日常ですねー
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