第6章 退職
あきらはその日の夕方店長に呼ばれた。
たぶん・・・って気はしていた。
なにしろあの後、自分が気になってる女性が入るたびにトイレを清掃中にして中で一時の快楽を楽しんでいたのだ。
いつもトイレが使えないと苦情がきていた。
お店の店員が何人かトイレの外で見張っていたのも知っていた。
それでも出て行くより方法はなかった。
案の定、呼ばれた。
君はトイレを清掃中にして中でなにをやっているのだ?
いえ・・別に・・
別にじゃないだろう?おかしいじゃないか・・
はい。
一体何を考えているんだ?
いえ・・
このまま同じような事が起こるのであればお客さんからも苦情が来ることだし
やめてもらうことになるよ。
あきらはもうやめてもよかった。
頭の中はいかに合法的に女子トイレに入れるかどうかのことばかり考えていた。
しかも、ただトイレにはいるのでは駄目なのだ。
普段出入りする人を見ることができてそれでトイレも入れるところ・・
そういうところがないか考えた。
喫茶店・・しかも男女トイレは別で、ある程度大きさのあるところ・・
今度は怪しまれないで自分の嗜好を楽しめなければいけない。
早速、付近の調査にでかけた。
近くにあるファミレス。
学生が多い街だけあって、スーパーの勤務が終わってから行ってみると学生風の男女や
OL風の何組かがご飯を食べたり、話をしたりしていた。
ざっとみて気に入りそうな女性が4〜5名はいる。
あきらの心は躍った。
ここなら・・
店員になればトイレ清掃で女子トイレにはいるのも容易なはずだ。
明日には今の職場をやめよう。
そう思ったあきらは、家で辞表を書いた。
《一身上の都合により退社させていただきます》
まさにこの通りだと思った。
日本にはいい言葉があるものだ。
一身上でなんでも通じるわけだ。
翌日、スーパーに朝早くいって辞表だけ置いて帰ってこようと思った。
そうすると、朝一番の佐藤さんが来ていた。
こっそり覗くと女子更衣室にはいっていくのが見えた。
後をつけてみた。
そうすると更衣室で佐藤さんしかもっていない、合鍵でロッカーをあけて女性店員の
制服にまみれて自慰をしていた。
やっと謎がとけたとあきらは思った。
顔がにやけた。