第21章 食事
弓子はホテルの仕事を再開してからやっと気持ち的には落ち着いてきていた。
適度な仕事、納得がいくだけの精液の回収
それが弓子の気持ちを安定させることができた。
気持ちの安定のためにいまやもう、男の精液はなくてはならないものになりつつあった。
いろいろな精液を味わっているうちに様々な味がすることに気がついた。
辛い味、しょっぱい味、甘い味、ミートソースのような味、薬のような味・・
その味を味わうことで弓子は放出した男がどんな生活をしているか想像しながら悦にはいっていった。
辛い味は、食べたものであればカレー、インド料理など。
もしかしたらすごいストレスでなにか体内から分泌されたのかもしれない。
いつの日か血が混じっていることもあった。
そんな時はもっと興奮した。
実際は膀胱炎だったりしたのかもしれない。
しかし弓子はそういうレアなものを発見する喜びを感じていた。
弓子の勤務したホテルはカメラがついていた。
もちろん室内ではなく玄関や廊下。
男の顔を実際に確認し、その精液を採ることが生きがいになっていった。
家の冷蔵庫にはどんどんストックがたまった。
ある日はパンにジャム代わりにつけて食べた。
ある日は珈琲にクリープ代わりに入れて飲んだ。
ある日はお米にいれて、炊き込みご飯を作った。
それを誰かに食べさせたかった。
ホテルの勤務してる人たちとはあまり交流もなかったが、同じ年齢の女性がいてその女性を
家に呼んだ。
彼女もあまり友人がいなかったのか、喜んで家に遊びにきた。
彼女にご飯を作ってあげたが、精液入りのご飯や、味噌汁をおいしいと言って食べた。
それを見て興奮してしかたなかった。
こんな楽しみもあったんだ。
弓子は嬉しかった。
新しい快感を見つけた。