第12章 弓子3
勤務して一ヶ月
ラブホテルの勤務がなれてきて楽しくもあり、また深夜の仕事が体にこたえてくる時期でもあった。
弓子は最初は徒歩で20分かけてた通勤も、最近は朝は電車に乗ることが多くなってきた。
それだけ歩くには長い距離だったのである。
疲れてくると弓子は妄想が膨らんでくる癖もあった。
電車に乗る時に、いてもたってもいられずにトイレに駆け込んだ。
トイレの個室に入り、今日の収穫の精液入りコンドームを3つほどバックの中から出した。
そうしてスカートをたくし上げ、自分の太もも部分に3つのコンドームを破り精液をつけた。
スカートでちょうど見えない部分に塗りまくり、そのまま外に出た。
まるで麻薬中毒のように恍惚になり、電車のホームに降りていった。
なんて気持ちがいいのだろう・・・
なんて・・
そう思って立っていると電車に吸い込まれそうになった。
あ、あぶない!!
周辺の人が大声を上げ、ホームに転落しそうになる弓子を押しのけた
弓子は転倒した。
バックの中身はすべて外に出て、膝丈くらいのスカートはめくれあがった。
バックの中にあった15個ほどの収穫物は全部外に出て、スカートの下の精液まみれの脚は
大衆にさらされた。
誰かがそれが精液の入ったコンドームだと知ると、大声を上げた。
キャーーー!
弓子は脳震盪で気が遠くなる中、その声を聞いた。
誰かが救急車を呼んだのか、救急隊員が来て担架に乗せるところでコンドームに気がついた。
ん?これは・・・
救急車の中で意識を取り戻した弓子は、大丈夫です、もうなんともないです。
いえ。一応、頭を打ったかもしれませんから。
検査だけでもしましょう。
どこかかかりつけの病院はありますか?
・・・じゃ、清和総合病院の坂田先生に・・
わかりました。とりあえず清和総合病院に連絡をします。
坂田先生は専門診療科目は?
・・・精神科です。
隊員は一瞬戸惑ったが、納得したように返事をした。
じゃ坂田先生に救急連絡しますので、少し休みましょう。
目をつぶっていてくださいね。
15分程度でつくと思いますから。
はい・・・
目をつぶって少し眠れるかと思った。
徹夜明けだった。。そう思った瞬間に意識は遠くなった