第11章 あきら3
ご注文がお決まりになりましたらテーブルの上にあるボタンでお知らせください。
はーい。
その返事を聞きあきらはニヤリと笑った。
思った通りの声、思った通りの香り。
この上ない自分のタイプの女が二人。
ファミレスで働き始めて2週間目
ようやくあきらも仕事になれ一緒に働く誰にも指導されなくなった。
最初はなれない接客のためにさすがにぎこちなかった。
トイレは玄関からはいって左奥。
あきらの担当はその玄関はいって左側のボックス席を5つ担当した。
もちろん忙しい時はすべてのお客を見なければいけないし、それはバイト同士相互に助け合うシステムだった。
あきらの悩みは好みの女性がトイレにはいったすぐ後にトイレにいけないことだった。
時間がたってしまうとにおいも消えどこの個室にはいったのかもわからなくなってしまう。
といってもすぐに入るわけにもいかない。
トイレ掃除は交代制。
みんなが嫌がるトイレの掃除を自らかってでた。
そのためにみんなの評判もよかった。
あきらの掃除の目的は、女性の個室の汚物入れだった。
常に汚物入れを綺麗にしておく。
そうしたら、次の女がはいって汚物入れを使えばすぐにわかる。
1時間に一度の点検掃除の時に汚物入れも確認できる。
あきらの楽しみは汚物いれをそっと開け、中のものを取り出すことだった。
使い古したナプキンはまだ温かいくらいの湯気が立ち、経血のにおいをさせていた。
これだ!
あきらは高まる鼓動を抑えるのがやっとだった。
香水のきつい女は生理の確率が高い。
あきらはそう思っていた。
タンポンもたっぷり血がしたたるような奴を見つけると胸が高なった。
やったぜ!
丁寧にテッシュに何重にもして包み、それをポケットにいれる。
これはさっきの女だ。
さっきの注文した20歳そこそこの女性はいいにおいをさせていた。
トイレにいったときにトイレのドアを見ていた。
曇り硝子になっているので見えはしないが、手前のドアにはいったかどうかくらいはわかる。
一番手前のドアが開いた。
だからすぐさま、清掃にはいった。
あの女、ナプキンもしながらタンポンまでいれてやがる・・・2日目だな・・
あきらはバイトが終わるとまっすぐ走るように自分のマンションに帰った。
タンポンを口にいれ、ナプキンを顔にこすりつけながら、股間に手がいった。
ものの10分もしないうちに果てた。
満足感で一杯になったあきらはそのナプキンを壁にはった。
これで30個。
壁には使ったナプキンがびっしりと貼られていた。
それを見るだけで気分は落ち着き、クラッシックの音楽でも聴いているかのようにリラックスできた。
もっともっと集めたい。
あきらはもっと集めれる方法を模索しようとしていた。