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再会は"憧れの放課後デート"

お久しぶりの投稿です

 

 学校についてからの美波留は、それは見ものだった。

 授業中にボーっとしてあてられては答えれず、廊下を歩いていたらそのまま壁に激突し、名前を何度呼ばれても気付かず耳元で叫ばれ吃驚した挙句弁当を引っくり返す始末だ。

 最初は面白がっていた純も美波留のそんな行動に徐に眉間の皺を濃くしていった。


「何があったのよ」

「う、ううん!何でもない」

「・・・・」


 純の視線から逃れようとして携帯を開く。

 アドレス帳を意味もなくスクロールしていくと当然のようにある場所で動きが止まった。



 "綾波 聖"



 はぁ、とため息をつくと、純がビシッと指をさして言った。

「12回目」

「え」

「昼休みになってからついたため息の数」

「数えてたの・・・」

 ヒ、ヒマ人・・・

 そう思ったのが表情にしっかり出てたらしく純が不愉快そうに顔をしかめた。

「誰かさんは上の空で会話が楽しくなくてね」

「う、うう・・・・・・・」

 痛い所を突かれて縮こまる。

 純はトントンと机の上をたたきながら美波留に冷たい一瞥をよこした。

「理由は?」

「・・・それは」

「人のことおざなりにしといて、その上ヒマ人扱い。これだけ人を不快にしといて秘密を守り通す気?ちゃんと弁償しなさいよ、損害賠償支払いなさい」

「そんなぁ・・・」

 横暴だ。この人、横暴だよ。

 そして気付く。こ、こいつ。目が笑ってやがる。

「やーだー。遊ぶ気満々でしょー!」

「あーたりまえの事聞かないよーに」

 あはは、とさっきまでの表情を一変させて純は高らかに笑った。


 うむむ、でもこれが純のいい所。

 こちらが相談しやすい空気を作ってくれて、言いたくない事だったら自然と話題をそらす。

 ・・・失恋した時も、純のその優しさに救われた。



「・・・ねえ」

「うん?」

 まだ、言えないけど。

「明日、明日になったら、聞いてくれる?」

 今日はまだ、言えない。

 純は優しいから、多分私が傷付かないようにって理由で会うのを反対する。




 ――――――でも、今はまだ。誰かの言葉に左右されたくなかった。



 自分の気持ちのままに行動してみたかった。

 ・・・・会いたかった。






 放課後、部活に行った純を見送ってから美波留も教室を出た。

 トイレによって身だしなみを整えるのも忘れない。

 ドキドキした。そしてそれ以上に――――ザワザワした。

 消えない不安。

 また、からかわれてるだけかも。

 こんな急いで駅にむかって、バカじゃないのかな。

 でも。

 美波留は携帯をあけた。

 あらわれるのは聖のデータ。

 赤外線通信でもしたのか、ご丁寧に誕生日やその他の個人情報まてわ入力されている。



 ・・・最近、携帯に自分の情報うつ人少ないよなぁ



 聖の意外な一面を見れた気がして、しょうもなくまた胸がなった。


デートまで書けなかった…笑

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