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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第十六話 合流

【ラルク視点】


 顔は3つという点を除けば確かにこれはスコティッシュフォールドだ。

 僕も撫でたいけど今の僕はダンジョンマスターらしくコアルームから動けない訳ではなく、移動中モードだから離れられないらしい。

 ぐぬぬ。

 僕だって、スコティッシュフォールドの顎をナデナデしたいのに。

 いっそのこと僕も何か可愛いモンスターを召喚しよう。


「マイマスター、モンスターをお探しなら初心者オススメのゴブリンが良いのです!繁殖もそこら辺で捕らえた女をポイしておけば勝手に増えて、数の暴力を利用した冒険者対策の用心棒として最適なのです!」


 この兎さんは、何かと僕を人殺しにしたいようで怖い。

 こんな怖い生物を作ったつもりはないんだけど。

 ダンジョン運営には、ダンジョン魔力が必要だってことは理解したけど、誰彼構わず人を殺すのはNGだ。

 まぁ、悪人なら……百歩譲って……いや悪人でも殺すのは嫌だけれども……まだ仕方ないかなと思えなくもないかなって程度で。

 ちなみにゴブリンってファンタジー世界のあの気持ち悪いギザギザな歯で笑う緑のやつでしょ?

 可愛くないし却下。

 やっぱり可愛いって言ったら鳥杉ユウジ先生が描いた水玉プルプルのスライムだよね〜。

 うんうん、確かこんなのだ。

 僕の目の前には、見事に再現されたスライムがプルプルしてる。

 可愛い。

 やっぱり、こんな世界だし癒しモンスターだらけにしたいよね〜。


「マイマスター、1番初めにスライムを選ぶとは中々やるのです。スライムが1匹居れば掃除は楽ですし、冒険者も直ぐに溶かしてしまうのです」


 え?

 やだ、怖い。

 スラッチはそんなことしないよね。

 プルプルしてる。

 可愛い。

 うん、大丈夫。

 後は、こんなのどうかなイタチの手をカマに変えて、カマイタチなんつって!

 嘘、なんで僕がイメージしたまんまの状態で出てくるの?

 可愛すぎでしょ!


「マイマスター、イタチという小動物をこんな危険な魔獣に変貌させるとは、侮れないのです。流石、私のマイマスターなのです!」


 いや、このカマは農業用だからね。

 後は、畑を耕すクワと掘るのが大好きなモグラを掛け合わせたクワモグラとかね。

 モグラの手にクワを持たせただけで、穴掘りもできちゃう優れもので名前は……クワモグラなんつって!

 というかイメージしただけで、すぐに生成しないでよ。

 ダンジョン魔力が枯渇。


「マイマスター、害獣と言われるモグラでさえ、こんなどたまをカチ割れそうなクワを持たせる凶暴な魔獣にしてしまうとは、凄すぎなのです!しかも元が動物だからダンジョン魔力の消費もほぼ無いに等しいのです!」


 へーそうなんだぁ。

 これからよろしくねモググ。

 じゃあ、この調子で農業用の可愛いモンスターを沢山増やそうっと。

 土壌を綺麗にしてくれるミミズが多い畑は良い畑だって、よく言うよね。

 でもミミズって可愛くは無いし、どうやったら可愛くできるかなぁ。

 1番良いのはミミズの能力を持った可愛い何かだけど。

 いっそのこと、ミミズを鳥杉ユウジ先生っぽく描いてみるとか。

 これなら行けそう。

 頭には麦わら帽子を被せて、大きさは2メートルぐらいの太さは人間2人分ぐらい、可愛いお目目とか?

 うわっ!

 でもこういうの。

 こういうのだよ。

 こうやって抱きついたり撫でてあげたりできるし、グッジョブだよ。


「まさか、クロウラーをミミズから生成するなんて、しかもこれはかなり大きい奴が侵入してきても一瞬で丸呑みできるのです!凄いのです!」


 丸呑みとか怖い。

 ミッチーはそんなことしないもんね。

 うん、畑は後で作るとして、モンスターはこれぐらいで良いや。

 あれっ?

 目の前に歩いてるあの後ろ姿は……ホプキンスさんだぁ!

 おーい!

 あ!

 移動用ダンジョンとして、同化してる僕がおーいなんて声をかけたら、大きな口を開けて食べるのと変わらないじゃ無いか。

 すっかり怯えてるし、やっちゃった。


『キャロット!すぐにローザとメアリーに繋いで!』


『殺すのですね?かしこまりましたなのですマイマスター』


 だから、なんであの兎さんは何でもかんでも殺すと結び付けるのかな?

 僕の分身なんだよね?

 僕、あんな怖いこと考えたこともないんだけど。

 というか僕がこの兎さんの身体を奪って話せば良いじゃん!


「ホプキンスさん!それにみんなも無事で良かったよ!」


 うん……反省しよう。

 いきなり得体の知れない兎から仕えている家の子供の声がしたら普通、そういう反応になるよね。

 結果、ホプキンスさんたちはメアリーやローザが来るまで、警戒を解かず僕に槍や剣を向けていた。


「ということです。わかりましたかホプキンス?」


「坊ちゃんとは知らず刃を向けて、大変失礼しました!」


 そしてローザの説明を聞いて、今全員が這いつくばるように僕こと兎に首を垂れていた。


「うん。もう良いから……ね。僕も悪かったから」


「坊ちゃんに悪いところなんて、何もありゃしませんって、ホプキンスの旦那が勘違いしただけでやす」


「うんうん。私は、坊ちゃまだって分かってたし!」


「おいどんの頭の中は、ラーメンのことでいっぱいだったんだなぁ」


「料理長、早とちりはやめた方が良いっすよ」


「お前らなぁ」


 ふふっみんな相変わらずそうで楽しいけど、ホプキンスさん1人に責任を押し付けようとしてるのを黙って見てるのは、良くない主人だよね。


「うん。ホプキンスさん以外はお仕置きが必要かな」


「それは無体でやすぜ坊ちゃん!」


 いやいや、ソルトはホプキンスさんと付き合い長いんだから一緒に謝るぐらいしないと。


「坊ちゃまのために美味しいフルーツタルト作るから許して〜」


 ミネルヴァの絶品フルーツタルトは勿論食べるけど、それとこれとは話が別、しっかり反省してください。


「ず、ずるいっすよミネルヴァ。美味しい日本食をご馳走するっす!」


 舟盛君、美味しい日本食は楽しみにしてる……でもホプキンスさん1人の責任にしようとしたのは、ダメだから!


「坊ちゃん、おいどんの考えた新しいラーメンのことでごわすが」


 ヌードゥルは、アレかな怒られてることすら自覚してないパターンかな?

 まぁ、僕も本気で怒ってるわけじゃないし、全然良いけどね!


「うぅ。ここは何処?私、口を開けたあんこうに食べられて……ここはあんこうのお腹の中!どうしましょう!」


「ええええ!棚瀬先生ニャン!?」


「猫宮さん?貴方もあんこうに。うぅ。すみません、先生が油断したばかりに」


「問題ないニャンよ〜。ここは、ラルク君のダンジョンニャン!」


「そう…頭を強く…ラルク君のダンジョン!?」


 この後、気が付いた棚瀬先生にもローザが説明したのだった。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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