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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第十五話 猫宮袮夢はテイムしたい

【猫宮袮夢視点】


 女兎に推しの貞操が奪われちゃったのにゃ〜!

 同棲は許せないのにゃ〜!

 こうなったら、ネコ科最強のトラをテイムして、あの女兎をギッタンギッタンにしてやるのにゃ〜!

 ということでウチこと猫宮袮夢は、テイムがしたいのにゃ〜!

 でも、ベットに布団、ぬくぬくであったかいのにゃ。

 ってダメにゃ!


「ラルク君、お外って見られないのかにゃ?」


「突然どうしたの猫宮さん?」


 女兎から推しの声が聞こえるのは不気味で遺憾にゃ。


「ウチもラルク君の役に立つためにギフトの力に慣れておきたくて……ダメかにゃ?」


 同じ猫目同士なら、この猫目攻撃には抗えないはずにゃ!


「お願いされると僕弱いんだよ。キャロット、猫宮さんがテイムできそうなのを探す都合の良いものなんて、無いよね?」


 また女兎にゃ!

 キィィィィィィ!


「そんな都合の良いもの……ありますよ。潜水艦も海上に何があるかを調べるためのものがありますよね。そういうのがこのダンジョンにも搭載されております!しょうがないなぁ猫宮様は……パッパラ〜チジョウヨクミエ〜ル。この望遠鏡に目を通すとあら不思議、今いる地上の様子が一眼でわかってしまうのです」


 何で、紹介の仕方がウチの大好きな猫型ロボットが活躍する漫画みたいなのかにゃ。

 ウチは駄眼鏡じゃないにゃ!

 でも物に罪はないし、有り難く使わせてもらうにゃ!

 えーっと。

 ツノウサギに凶暴グマに右に左に突進する猪……猫の姿が全くにゃ〜い!


「あ、そうそう猫宮様なら魔物を誘き寄せることもできるのではありませんか?マイマスターのダンジョンはダンジョン魔力が必要でして……それを得られる方法は2つ。このダンジョン内で人若しくは迷い込んだ魔物を殺す。人の方が多くのダンジョン魔力を得られるので、私は人を殺すのをオススメします。若しくは、人にダンジョンに滞在してもらう。この場合、注意事項がありまして、ダンジョンはコアを失うとダンジョンマスターも死んでしまいます。なので、滞在はオススメしません。そこで猫宮様のテイマーの能力なら魔物を誘き寄せて、ダンジョン内で殺して、ダンジョン魔力にできるのではないかと!」


 うわぁ〜さりげに推しが嫌がるフレーズがバンバン出てたにゃ。

 ウチの推しはあの不動にすら金を渡す優しい人にゃ。

 人殺しなんて、絶対しないのにゃ。


「えっ人殺しは絶対ダメですか!?た、大変失礼しました。失望しただなんて、そんなことおっしゃらないでくださいマイマスター!マイマスター!」


 それでこそウチの推しにゃ。

 にゃにゃにゃ!

 あの遠くに見えるのは、初心者オススメ猫の代表格スコティッシュフォールドにゃ!

 どうみてもスコティッシュフォールドにゃ!

 えーっとウチなら魔物を誘き寄せられるだったかにゃ?

 でも、あの姿はどうみてもスコティッシュフォールドにゃ。

 ウチらと同じように迷い込んでしまった普通の猫という可能性は無いのかにゃ?

 そもそも、どうやって誘き寄せるのにゃ?

 ステータスオープン。

 

 ギフト テイマー

 説明 ありとあらゆる魔物と仲良くなれる素質を秘めたギフト。

 スキル 口笛(近くにいる魔物を誰かれ構わず誘き寄せる)


 これにゃ!

 口笛……口笛なんて吹いたことないにゃ!


「フーフー」


 こんなのじゃ……何でツノウサギに凶暴グマに右に左に突進する猪が反応するにゃ!?

 あ!

 スコティッシュフォールドも反応してくれたにゃ。

 ということは、あれも一応魔物ってことにゃんね?


「な!?どうして、魔物たちが大挙してここに。仕方ありません。メアリー、行きますよ!」


「言われなくてもわかってます!坊ちゃまがせっかく少し快適にしてくれたダンジョンを荒らされるわけには行かないですから!」


 ローザお姉様、ごめんなさいにゃ。

 駄メイドは、普段食って寝ばかりだから少し働いた方が良いのにゃ……ってこのままじゃ可愛いスコティッシュフォールドまで、殺されちゃうのにゃ!


「暗器術『投げナイフ』」


 あっ凶暴グマと突進猪が一撃で絶命したにゃ。


「アタイの至福の時間を邪魔するやなんて、百万年早いで熊の分際で!」


 あの、何で戦闘となると性格がこんなに変わるのかしらこの駄メイドは……素手で熊の顔面が潰れてるにゃ。


「お下がりください猫宮様。坊ちゃまの御友人の安全も確保するのが執事としての役目」


 あ、はい……既にローザお姉様は、返り血まみれにゃ。


「おぅおぅ。どこから迷い込んだんや猫?アタイの機嫌は、今最高に悪いで。覚悟せぇや!」


 だから駄メイドさん、性格変わりすぎにゃ……ってちょっと待つにゃ!

 それはウチがテイムしようとしてるスコティッシュフォールドにゃ!

 あ!

 スコティッシュフォールドが駄メイドの蹴りをまともに受けて、転がっていったにゃ。


「猫如きが中々やるやないか。久々に本気でぶちのめせそうやないか!」


 もうやめて欲しいにゃ!

 そんなことしたら、スコティッシュフォールドがぁ……スコティッシュフォールドが死んじゃうのにゃ!

 咄嗟に飛び出したウチは、スコティッシュフォールドを抱えて、横に転がった。


「ぶ、無事で良かったのにゃ」


「フシャァァァァァァ!!!」


 な、何故にゃ!?

 助けたのに威嚇されてるのにゃ!

 あれっ?

 スコティッシュフォールドの顔が1つ…2つ…3つもあるのにゃ!?

 まさかスコティッシュフォールドじゃなくてケルベロスなのかにゃ!?

 いやケルベロスは犬で……目の前のこれはどうみてもスコティッシュフォールドで……ウチも混乱してきたにゃ!


「猫のお嬢、お前何やっとんねん?どんなに可愛かろうがな。戦場で優しさ見せたら喰われるで!」


「ギャン」


 あっ、駄メイドの蹴りでスコティッシュフォールドケルベロスが虫の息に……って可愛い猫がウチの目の前で死ぬのは嫌にゃ!


「ウチの仲間になるにゃ!」


「ニャー」


 あっ、これは猫が嬉しい時に鳴く声にゃ。

 よ、良かったのにゃ。


「猫宮様は、凄いですね。魔王の番犬なんて異名が付いてるスコティッシュケルベロスをテイムしちゃうなんて〜。それ、魔物ランクSSSですよ。おかしいですね〜普段はこんなところに居ないのに。あ!それで、FランクのホーンラビットやEランクのラッシュボア、Dランクのランページグマがスタンピードを起こしてたんですね〜。納得です」


 あ、あれは本来ここに居ない化け物を前に恐怖で一斉に走り出してたのかにゃ。

 というか、この女兎もしかして、スコティッシュフォールドが居るのを知っててやりやがったのではないかにゃ?

 推しのためにダンジョンにたくさん魔力を食わせるために……でもその選択は一つ間違えたら大惨事だったと思うのにゃ。

 あっ、この子達に名前をつけてあげるのにゃ。


「右の子がルビー、真ん中の子がスズ、左の子がトルマリンにゃ。今日から宜しくにゃ」


「ニャー」「ニャー」「ニャー」


 そんなにペロペロ舐めたら涎まみれになっちゃうのにゃ。

 というかSSSランクの魔物を軽く殴り倒してたこの駄メイドには……もう絶対に逆らわないことに決めたのにゃ。

 というか、この駄メイドは本当に人類にゃのか?

 人造人間でしたってオチとかではないにゃんよね?


「チッ。殴りたりねぇが仕方ねぇ。飼うからにはしっかり世話すんだぞ猫のお嬢」


「あ、はいにゃ」


 やっぱり性格まで変わってるにゃ。

 あれっ、倒れたにゃ。


「スピースピー。坊ちゃまの匂い付き服の匂い、最高ですぅ。メアリー、この匂いを嗅いでるだけで幸せですぅ」


 あ、寝言……いつもの駄メイドに戻ったにゃ。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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