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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第十一話 スキルツリー

【黛視点】


 あの鎧武者っぽいムキムキの蜥蜴さん、めちゃくちゃ怒ってるんだけど!

 いや、理由は私なのかもしれないけども!

 だからって執拗に私にばかり槍を向けてくるのはやめて欲しいよ!

 私の可愛い蜥蜴さんたちが守ってくれなかったら何回死んでるかわからないよ〜!


「貴様ら!魔王様が怖くないのか!そんな人間の女に尻尾を振りよって!この魔族の面汚しどもが!」


「姫、無事でやすかい?ここはアッシらが防ぎやすから姫は安全なところに!やれるよなぁお前ら!」


 うおおおおって、ムキムキの蜥蜴さんに向かって無数の槍が襲いかかるけどあのムキムキ蜥蜴さんが槍を横薙ぎしただけで、私の可愛い蜥蜴さんの槍が弾き飛ばされた。

 今は盾で必死に私を守って、防戦一方になってる。

 専守防衛って言ったけど隙を見て攻撃したのは、悪くないよね。

 だって、私の世界では攻撃こそ最大の防御って言葉もあるんだから。

 これも立派な専守防衛のはずなのに、あのムキムキ蜥蜴さんが強すぎるんだよ〜。


「主よ。そのように嘆いていても何も始まらんぞ。今はこの場をどう切り抜けるかが肝心ぞ」


「や、ヤマちゃん!?わ、私の心が読めるの?」


「主の言葉は、オラたちには手に取るようにわかるべ。そんな主に蛇神様から伝言だべ。スキルツリーを開くべ」


「マムちゃん、す、スキルツリーって何!?はわわっ!?」


 スキルツリーと叫んだ私の目の前に突如として液晶画面が現れ、鞭スキル・女王様スキル・爬虫類スキルの3つが表示されていて、次のような定型文が現れた。


『スキルツリー選択画面へようこそ!貴方のスキルポイントは1です。スキルポイントを使用しますか?』


 私には聞こえない蛇神様がスキルツリーを開けと言ったからにはここには今の現状を打破できるかもしれない何かがあるのは間違いないんだよね?

 それにしても、鞭と女王様って、私はSMとかには興味がないんだからね!

 そりゃ、成人したショタイケメンとならそういうこともごにょごにょ。

 って私に何を言わせるつもりですか!

 でも、と、取り敢えず説明ぐらいは。

 鞭スキルで1ポイントで習得できるのは、鞭の扱い方初級で、えーっと何々。

 鞭を装備した時の攻撃力が5上がる。

 鞭なんか持ってないし!

 このスキルでどう現状を打破しろって!

 こんなスキルは必要なし!

 次々!

 女王様スキルで1ポイントで習得できるのは、豚の調教…………蛇神様は私を何だと思ってるのかな?

 まぁスキルの説明は、一応見ておこうか……この状況を打破できるとは思わないけど。

 豚を調教することができる、この世界で言う豚とは、醜い豚の魔物ことオークも含まれる。

 うん……必要なし!

 そもそも敵は、マッチョな蜥蜴さんで、オークじゃないんだよ!

 じゃあ、もう残った爬虫類スキルしかないよね。

 えーっと、スキル技『応援』を習得する。

 応援を受けた爬虫類族の攻撃力・防御力・速度が1.2倍上昇する。

 こ、これだ!

 これだよ!

 というかこれしかない!


『爬虫類スキル応援を習得しますか?』


 はい!

 これで、応援を使えるようになったって事で良いんだよね?


「フランク王国の兵士の皆さん!お願いがあります。弾き飛ばされた槍を回収して、蜥蜴さんたちに返してください今すぐに!」


【ホプキンス視点】


 お、おい。

 マジかよあの蜥蜴ども自分の身も顧みずにあのねぇちゃんを助けようとしてんのか!?

 その隙は絶好のタイミングだ!

 これは、決ま……嘘だろ横薙ぎしただけで、槍を全部弾き飛ばしたのかよ。

 防戦一方になっちまってる。

 あのままだと押し切られるのも時間の問題だ。

 なんとかしねぇと。


「クローヴィス王、あのままじゃねぇちゃんが危ねえぞ」


「う、うむ。皆の者!あのリザードマンたちを援護する!アイデクセムの横っ腹を突けい!」


 俺たちが蜥蜴野郎に近付いた時、弾き飛ばされた槍を拾って、渡してくれた叫ばれた。

 あのねぇちゃん、さては何かを狙ってるな。

 そういう事なら協力させてもらうとしよう。

 俺は坊ちゃんがビスマルク家当主になるその日をこの目で見届けるまで死ぬわけにはいかねぇからよ。


「おい、ねぇちゃん!これで大丈夫か?何か作戦があるんだよな!」


【黛視点】


 槍を拾って蜥蜴さんたちに渡して欲しいとお願いするとコック服の男性が沢山集めて、置いてくれた。


「はい!ありがとうございます。皆んな!手の空いてる人から槍を受け取って!」


「姫、ありがとうごぜえやす!おいテメェら!俺たちの姫から直々に武器の供給だぞ!まだまだ、やれるよなぁ!」


「うおおおお!」


「皆んな、これも受け取って!スキル技『応援』を発動!キャッ、あの蜥蜴さん怖〜い。皆んな〜私のこと守ってくれるよ、ね?」


「うおおおお!!!!!俺たちの姫に何してくれとるんじゃワレ!覚悟はできとるんやろなクソ蜥蜴がぁぁぁぁ!」


 な、何これ!?

 私の口から変な言葉が…………でも私の蜥蜴さんたちの目の色が変わったってことはこれで良いんだよね?


「ハァ!ハァ!ハァ!貴様ら、良い加減にそこを退け!」


「絶対に俺たちの姫には一歩も触れさせねぇぞ!」


「(何故だ?何故、こんなに短時間で能力が向上した?我が部下のことは、俺が一番よく知っている。まさかあの女は、強化スキルを持っているのか!?厄介な。しかし、だとすればこのことは魔王様に報告せねばならぬか。こちらから戦力を奪い、それらを強化する女。あの魔王様のことだ。殺しては俺がお叱りを受けるか。やれやれ、人材蒐集家の魔王様にも困ったものだ。ここまでにしておくのが良いだろう。できれば攫ってでも連れて帰りたかったが)ハッハッハッハ。フランク王国の人間ども、よく聞け!此度は、その女に免じてこちらが大人しく退いてやろう。だが、次はないと思え!」


 ムキムキマッチョの蜥蜴さんが懐から出した何かを地面に向けて投げ付けると白い煙が巻き上がり、煙が消える頃には消えていた。

 これは、守れたって事で良いんだよね?

 ハァ、めっちゃ疲れたんだけど〜!

 はっ!

 このコック服を着た人、きっとビスマルク家の使用人の人だよね?

 これで、私のこと認知してくれたよね?

 ラルク君の家に出入りし放題になったりなんかして。

 にゃふふ〜。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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