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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第八話 魔物側の奥の手

【ホプキンス視点】


 情けねぇ。

 ソルトは単独で二足歩行の豚と全身緑の醜い奴を数体討ち取って、兵たちの士気を上げ、舟盛は『水の守り手』のスキルを使って、空を制圧していたワイバーンどもに痛手を与え、弓兵たちの士気を高めてくれたってのに、アイツらのボスである俺が全く、己の力を使いこなせなぁなんてな。

 というかソルトのやつも舟盛の奴も順応力高すぎだろ。

 まぁ、ソルトの奴はヤンチャしてた頃に戻ったと言えなくもないが舟盛の奴は、まるでこうすれば使えるとでも言うように『水の守り手』のスキルを使いこなしてやがる。

 それに引き換え、俺は本当に情けねぇ。


「ウガァァァァァァ!!!!」


 何だ、この地面が震えるような雄叫びは!

 とてつもないのが迫ってくるようだ。


「馬鹿な!?ワイバーンだけでなくサイクロプスだと!?魔王め!本気で我が王国を滅ぼそうというのか!」


 あれは、クローヴィス陛下か?

 だが、後に続く他の奴ら(勇者)の姿はない。

 まぁ、そうだよな。

 誰が好き好んで、勝手に呼び出された国のために戦うんだって話だよな。

 まぁ、俺たちは現実世界に坊ちゃんという繋がりがあるから生きるために協力を申し出たが他の奴らは、まだ混乱の真っ只中だろうしな。

 戦力の増強は見込めなかったか。

 こうなると俺とソルトと舟盛の3人で何とかするしかないが。

 あんな規格外に大きな一つ目の化け物に立ち向かえるのか?


「サイクロプスを城壁に取り付かせるでないぞ!そうなれば、我が国は終わりじゃ!バリスタ遠用意せよ!目を目を狙うんじゃ!」


「クローヴィス陛下!?しょ、承知しました!」


 あの大きな一つ目の化け物の弱点は目なのか?

 なら、俺にもできることがあるかも知れねぇ。

 というか、ここで俺が何とかしなくてどうするだよ!

 部下ばかりに頑張らせる料理長とかカッコ悪いだろ。

 やってやる!

 俺は、やってやるぞ!

 目に照準を合わせて。


「ファイアーボール!」


 俺にもできたぜ。

 ワイバーンが吐き出した炎の玉をイメージして、同じようなものを作り出せた。

 これならサイクロプスとやらの目にも。

 しかし、サイクロプスとやらはオラの願いも虚しく目の前に手を翳し、ファイアーボールを受け止めた後、手をアチチと振っていた。

 その隙にバリスタの矢が目を直撃し、サイクロプスとやらは、膝を付いた。

 これぞ結果オーライって奴だよな。


「炎の魔法!?助かったぞ勇者ホプキンス殿」


「いや、目を直撃させられなかった」


「いや、サイクロプスの弱点はあの大きな目だけ、それはサイクロプスも理解しているらしくてな。いつもはバリスタを数百と打ち込んで、ようやく膝を付かせられる程度だが、勇者ホプキンス殿の炎の魔法のお陰で、楽に目に当てられた。これなら、ワシの雷の魔法で、貫ける。サンダーランス!」


 クローヴィス陛下の放った雷で作られた大型の槍が膝を付いて、上半身が折れたサイクロプスとやらの目を的確に貫いた。


「うがぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァ」


 断末魔のような声を出しながらサイクロプスは、うつ伏せに倒れ込み、動かなくなった。


「被害を出さずにサイクロプスを倒せるとは。勇者ホプキンス殿の協力に感謝する!」


「すげぇ。あのデカブツを一撃で」


「この勢いに乗り、残りの魔物どもを殲滅するのじゃ!」


「うおおおお!!!!クローヴィス陛下、バンザーイ!フランク王国、バンザーイ!」


 ハハッ。

 まるで、勝ったかのような勝鬨だな。

 だが、油断してると。


「アオーーーンンンンン」


「まさか、この雄叫びは、奴らめ、シルバーウルフまで、用意しておったか。奴らは動きが早い、落ち着いて、動きを見極め確実に仕留めるのじゃ!」


 本当にフラグ回収するんじゃねぇよ!

 しかも白い狼の集団かよ!

 前に出過ぎていたフランク王国の兵の喉元を容赦なく食いちぎった!?

 しかもこっちを向いて口を開いた?


「まずい!?シルバーウルフのフリージングバレットが飛んでくるぞ!盾など無駄じゃ!その場に伏せるのじゃ!」


 フリージングバレット?

 要は氷の弾丸って事だよな?

 なら、俺なら何とかできるんじゃ?

 いや、俺がやるしかねぇ!

 サイクロプスとやらの時は、援護ぐらいしかできなかったんだ。

 今度こそ。


「ファイアーウォール!」


 俺が作り出した炎の壁に氷の弾丸が当たり、溶ける。

 良し!

 いや、待てよ。

 この世界がゲームの世界だとして、属性相性が存在するとしたら、俺の炎の攻撃は奴らへの特攻になるのではないか?

 残りの魔力は少ないがやるしかない。


「ファイアーバレット!」


「キャイン」


 炎の弾丸でシルバーウルフを撃ち抜いた。

 やっぱり思った通りだ。

 でも、これで俺の魔力もカラッカラだ。


「勇者ホプキンス殿にまた助けられたな。シルバーウルフのフリージングバレットを防いでくれただけでなく仕留めてくれるとは。感謝する!」


「ハァ。ハァ。ハァ。でも、これで俺の魔力もからっきしだ」


「うむ。魔法は使い続けるか。勇者とやらは、他にも確かレベルアップとやらで魔力量が増えると聞いたことがある。いずれにせよ。ワシも雷の魔法の力に目覚めた時は、低級の魔法を3発撃てば、魔力が切れていたが使い続けて、魔力量を増やした。とにかく、魔力切れを起こさない程度に使い続けることが大事じゃ」


「おぅ。肝に銘じておくぜ」


「敵の行動はこれで」


 クローヴィス陛下、その言葉洒落にならねぇからやめてくれ。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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