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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第五話 ホプキンスたちのギフト

【ホプキンス視点】


 えーっと俺のギフトは何々。


 名前 ホプキンス=マックス

 職業 ラルク=フォン=ビスマルク専属料理長

 ギフト 炎の守り手(火を好きなように扱う事ができるようになる)

 生い立ち ドイツ料理学校を主席で卒業するほどの腕前を持ちながら主人に恵まれない時をビスマルク公爵家で過ごし、数年が経過した頃、仕えるべき主と定めたラルク=フォン=ビスマルクが誕生する。最もラルク=フォン=ビスマルクが産まれたときは、作る料理を不味いと酷評するシエル=フォン=ビスマルクとアン=フォン=ビスマルクの子供であったため特に期待もしていなかった。彼がラルク=フォン=ビスマルクに興味を持ち始めたのは、作った料理を美味いと食べ、ここはこうした方がもっと美味くなるかもと言われた事に子供が言う事だと騙されたと思って試してみたのが格段に美味かったからだ。神の舌を持つラルク=フォン=ビスマルクとなら料理の美味しさをもっと追求できると歓喜した彼は、その日からラルク=フォン=ビスマルクが当主に立つ日を夢見るようになったのだ。


 おいおい、赤裸々に俺の過去が綴られてるなぁ。

 というかギフトの説明より生い立ちの方が多いってどうなんだよ!

 それに職業も一応まだビスマルク公爵家全体の料理長で、坊ちゃん専属では無いんだがなぁ。

 まぁ、いずれそうなる予定ではあるし別に構わねぇか。

 でも炎の守り手か。

 料理人の俺にとっちゃ有難いギフトだな。

 まぁ、ソシャゲのガチャならSSRだろ知らんけど。


「おい!お前らも確認したか?」


「ヘイ。アッシのスキルは『包丁の担い手』でやした」


 ソルトは『包丁の担い手』か。

 言葉から推測するしか無いが包丁を好きな時に取り出して使いこなせるとかだろうか?

 昔、料理包丁を振り回してヤンチャしてたコイツにピッタリなギフトだな。

 割と俺ら当たりじゃねぇか?


「何で俺っちのスキルが『水の守り手』なんすか!確かに名前に船とか入ってるっすけど」


 舟盛の奴は『水の守り手』か。

 これも言葉から想像するしかねぇが水を好きな時に出せるとかか?

 割とこういう異世界では飲み水に苦労するとか何とかあの堅物眼鏡は力説された気がするから1番の大当たりなんじゃねぇか?

 本人は、割と気に入ってないみたいだがな。


「私は『調理道具』でした。この世界でもデザートを作れそうで何よりでした」


 いや、ミネルヴァよ。

 そのギフト、俺が欲しかったんだが。

 というか、ここまで4人とも料理を作るのに欠かせないギフトを得られるとか。

 これは神がかってるという奴なのでは?


「おいどんは『調味料』でごわす。ミネルヴァ、麺を作りたい時、麺棒を出して欲しいでごわす」


「あら、なら私がデザートを作る時に必要な調味料はお願いするわねヌードゥル」


「交渉、成立でごわす」


 ははっ。

 この5人がまとまってりゃ材料さえあればいつでも料理作れちまうなんてな。

 骨の髄まで、料理人ってことか。

 しかし、『調理道具』や『調味料』は戦闘向きじゃない。

 戦うとなるとソルトが前衛、俺と舟盛が後衛という布陣になるか。


「そういう料理長は何だったんすかスキル?」


 舟盛が俺に聞いてくる。


「俺は『炎の守り手』だ」


「なんか俺たち5人が集まれば、材料さえあれば料理作れちまうっすね」


 俺の言葉を聞いて苦笑いを浮かべる舟盛。


「だな」


 周りを見回すと他の奴らもギフトを確認しているところのようだった。


【油田視点】


 異世界召喚とかふざけんじゃねぇ。

 俺はこのまま元の世界に居れば、彼女の比呂と幸せになれたんだ。

 アイツさえ邪魔しなけりゃ。

 アイツさえ。

 アイツが俺の前に現れたのは、今から数ヶ月前のことだ。


「留学生として今日からお世話になるラルク=フォン=ビスマルクです。体育を教えてくださる油田先生ですよね。宜しくお願いします!」


 チッ外人かよ。

 そういや、うちも留学生を受け入れることになったとか校長が言ってたか。

 何で、俺たちが俺たちの国で外人に気を遣ってやらなきゃいけねぇんだよ。

 おもてなしの精神だぁ?

 それは、きちんとしてる外国人に対してってだけで、好き勝手する外国人には適用されねぇんだよバーカ。

 まぁ、コイツは挨拶もできるしきちんとしてそうだがいつ牙を剥くかわからねぇのが外人だ。

 釘は刺しておかねぇとな。


「あぁ。体育教師の油田歩夢あぶらだあゆむだ。お前、くれぐれも問題を起こすんじゃねぇぞ」


「はい」


 なんて元気よく挨拶返して油断した俺が馬鹿だったぜ。

 よりにもよって、俺の彼女の比呂とキスしてるとこを見ちまった。

 俺の女に手を出そうとするなんてな。

 これだから外人は、油断も隙もねぇ。

 比呂のことは俺が守ってやらねぇと。

 俺は次の日からラルク=フォン=ビスマルクに対して、嫌がらせしてやった。

 勿論、授業の一環だよ。

 できない奴には多くの練習量を貸すしかねぇよなぁ?

 フン、マセガキどもが色めき立って、俺のことを睨みやがって。

 テメェら乳臭いガキに興味なんざねぇんだよ。

 これからだったんだ。

 これからだったってのに!

 よりにもよって、異世界召喚だぁ?

 まぁ、百歩譲って彼女の比呂と一緒なのはまだ良い。

 滅びかけの国が異世界召喚とかしてんじゃねぇよって話だ。

 クソッタレが。

 俺をこんな目に遭わせた元凶の親父を殴ったら俺の指の骨が砕けた。

 ふざけんな!

 何がギフトだ!

 俺のギフトは。


 名前 油田歩夢

 職業 体育教師

 ギフト 洗脳(対象を意のままに操る事ができる)

 生い立ち 目があっただけでその女性が自分に恋をしてると錯覚する勘違い男。体育教師になったのも可愛い女教師と脳内恋人プレイを楽しむためという不純な動機のためであり、子供の健全な成長になど全く興味がない。


 異世界最高〜!

 もう俺、元の世界に帰らなくて良い。

 このスキルさえあれば片っ端から可愛い女を俺のモノにできるじゃねぇか!

 神は俺のことを見捨ててなかったんだなぁ。

 じゃあ、手始めに最近連れない比呂からだな。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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