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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第四話 説明を受けるフランク王国の勇者たち

【ホプキンス視点】


 にしても、異世界と聞いて気絶したねぇちゃんのお陰で、ここが何処かは理解したが。

 まさかこの俺が異世界召喚されるなんてことが起こるとはなぁ。

 って、おいおいこの場合、坊ちゃんはどうなるんだ?

 旦那様と奥方様には俺たちは必要のねぇ存在かもしれねぇが坊ちゃんは違うぞ。

 それに、全く興味をなくした旦那様と奥方様のところに坊ちゃん1人とか地獄過ぎるだろ。

 いや、あの堅物眼鏡はあの時屋敷にいなかったはずだから巻き込まれてねぇのか。

 なら、まだマシってわけでもねぇよな。

 いきなり屋敷の大多数が消えてあの堅物眼鏡1人で回すとか無理だろ。

 必然的にビスマルク公爵家が廃れるよなぁ。

 そうなると坊ちゃんを盛り立てようとしていた俺たちの計画もご破算だ。

 何とかして、こんな異世界から現実世界に生還してやらねぇといけねぇな。


「勝手に召喚しておいて、申し訳ないの一言で済ますつもりなのか?そんなの通用したら警察なんていらねぇんだよ!」


 ん?

 誰か吠えてるがあれは日本人だよな。

 それにしてはやけに英語が達者だな。

 俺が聞き取れるなんて。

 いや、待て。

 英語だったか?

 どちらかというと俺の方が日本語を理解しているような感覚が。

 というか、あのクソガキならともかくきちんと誤って話そうとしてくれている人に怒るのは少し違うだろ!

 それにそのお腹の弛みなんとかならねぇのかよ!

 後、脂汗を拭け!

 日本人はエチケットを大事にするって聞いたんだがお前は無頓着か?

 無頓着なのか?


「今は愚息が勝手にしたことを謝ることしかできん。後できちんとしたお詫びを約束しよう。その前に国が滅ぶかもしれんが」


 そんなにヤバい状況なのか?

 そういやさっきから上の方で爆音がって、今まさに攻められてるってのか?

 おいおい、このクソガキ何してくれてんだよ。

 ここで死んだら坊ちゃんを盛り立てるために元の世界に帰るどころの話じゃねぇぞ。


「アァ?テメェ、俺の話を聞いてたか?お詫びとかじゃなくて、俺を今すぐに現実世界に送り返せって言ってんだよ。何で、俺が腐った外国人どもと同じ空間にいなきゃいけねぇんだよ」


 おっ、まともなこと言うじゃねぇか。

 確かに今すぐに送り返せる方法があるなら何の問題もない。

 ただ、この国の連中が滅ぶかもしれないってことに目を瞑れるのであればだが。


「ふむぅ。確かにワシらが腐ってるのは、勇者殿の言葉の通りだ。言い返す言葉もない。しかし、元の世界へ送り返す方法は、知らないのだ。本当に申し訳ない」


 まぁ、そうだよなぁ。

 だいたい、こういう展開ってテレビでもすぐに帰れないことが多いもんなぁ。


「はっ?呼び出したんだから帰すこともできるだろ普通。テメェ、舐めてんのか?殴られてぇのか?」


「ワシを殴ることで、勇者殿の心が晴れるのなら好きに殴られるが良い。愚息はそれだけのことをしたのだ」


「子供のせいにしてんじゃねぇよ!子供の罪は親の罪だろうが!」


 ゴキッという鈍い音がしたがおいおい王様の方は大丈夫か?


「イッテェー。堅すぎんだろ俺の指がぁぁぁぁぁ」


 殴った方の指が折れてるのかよ!?

 お前、貧弱すぎるだろ!

 だから、人様に喧嘩売る前にそのお腹の弛みをだなぁ。


「申し訳ない。ワシの頬が勇者殿の指を喰らってしまったようだ。次はこれをつけて殴られるが良い」


 メリケンサック!?

 あんなので殴られたら今度こそ王様の方が怪我すんぞ!?

 って、尋常な痛さじゃ無かったみたいで、蹲って動けねぇから大丈夫そうだな。

 頼みのねぇちゃんは気絶したままだし、しゃあねぇ俺が聞いてみるしかねぇか。


「なぁ、フランク王。いやキルデリク王と呼べば良いのか?」


「その呼び方は新鮮だな。フランク王国の民からはクローヴィス陛下と呼ばれている」


「そうかい。それは失礼した。クローヴィス陛下に尋ねたいんだが、勇者召喚についてどれだけ知ってるんだ?」


「魔法陣を利用して、向こうの世界からこちらの世界に引き摺り込むとしか。多くは知らん。説明できることも少なくてすまないな」


 成程、って事はあの調理場に現れたあの魔法陣みたいなのと考えて間違いねぇか。


「他には、異世界から召喚された勇者が元の世界に帰った例とかは?」


「そのようなことが書かれている書物は見た事がない」


 書物ねぇ。

 そんな言葉が出てくるって事は、古くから異世界召喚が行われていたと考えるべきだな。

 やれやれ、普段は料理に全振りしてる俺がここまで頭を使って頑張らなきゃならないとはなぁ。


「期待薄か。他には、なんか無いのか?異世界から召喚された勇者は不思議な力を得るとか」


「おぉ。その話は確か書物に載っていたはずだ。神からギフトを授かると」


「ギフト?」


「うむ。ワシらで言うところの魔法みたいなものでは無いかと理解している」


 魔法ねぇ。

 ますますファンタジーの世界なんだよなぁ。

 これで、今現在進行形で襲われてるのが魔物だって言うんだもんなぁ。

 ギフトか。


「それを俺たちが確認する方法とかは伝わってねぇのか?」


「おぉ!そうじゃった!確か、ステータスオープンとか何とか。そのような訳のわからない言葉が初代勇者が書き記したとされる書物に書かれていたはずじゃ!」


 ステータスオープンねぇ。


「うおっ!?」


「と、突然驚いてどうしたのだ?」


「いや、何でも無い。驚かせてすまなかった」


 というか心の中で唱えるだけで、目の前に画面が現れるのかよ。

 こりゃ〜ますますゲーム染みてきたなぁ。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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