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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第二話 ホプキンスの場合

【ホプキンス視点】


 ふぅ〜、ようやく一息つけるか。

 俺はビスマルク家で専属料理人をしてるホプキンスってもんだ。

 今は、ビスマルク家の坊ちゃんのために簡単に食べられる軽食を作り終えて、一服してるとこだ。

 おいおい一服って言っても俺は料理人だからな。

 タバコは吸わねぇ、日本人風に言うなら茶をしばいてるとこだ。

 茶をしばくがわからねぇって?

 ハァ。

 お茶休憩してんだよ。


「料理長、ここにいやしたか?坊ちゃんの弁当は、作らなくて良いんですかい?」


 この山賊っぽい喋り方してんのは、一応俺の部下で料理人のソルトだ。

 昔は結構ヤンチャしてたらしくてな。

 顔に火傷痕と切り傷がある。

 身体中にも傷跡があるって話だが真相はしらん。

 まぁ、俺のお茶休憩の時間を潰しに来る気の利いた奴だよ。


「堅物眼鏡とドジっ子メイドが一緒に飯食べてんだろ?まだ暫くかかる。少しは休憩させろやソルト」


「へっ。そりゃあ失礼しやしたね。でも料理長のことでやすから坊ちゃんのために腕によりをかけて、美味しいものを作りたいかと思いやしてね」


 ほらな。

 本当に気の利いた奴なのさコイツは。


「ハァ。なら、今日の坊ちゃんの弁当のおかずは、1人一品だ。ソルト、お前は先に行って、他の連中どもにそう言っておけ」


「ヘイ」


 さて、俺も行くとするか。

 坊ちゃんには栄養のあるものを食べて、早く成長してもらいてぇからな。


「料理長、待ってたっすよ。坊ちゃんの弁当のおかずが1人一品ってマジっすか?」


「あぁ、それがどうかしたか?」


「マジで日本食作って良いんすね?」


「構わないって言ってんだろ。だが一品だけな」


「そんなもん日本食なら鮭の塩焼きっすよ!久々に腕によりをかけて坊ちゃんの舌を唸らせてやるっすよ!」


 語尾が〜っすよなのは、ビスマルク公爵家において、ただ1人だけの日本人料理人、舟盛大膳ふなもりたいぜんだ。

 つってもこのビスマルク公爵家で、日本食を食べるのなんて、日本食を気に入った坊ちゃんの影響を受けた俺たちと使用人ぐらいなもんだけどな。

 にしても日本の朝の定番、鮭の塩焼きとはねぇ。

 まぁ、坊ちゃんが1番好きなもんだし、コイツもこれで気を利かせたんだろ。

 コイツは、坊ちゃんに救われた料理人の1人だからな。

 たまたま料理人を募集していたところにやってきた日本人のコイツを旦那様も奥方様も毛嫌いしてたからな。

 そこを坊ちゃんの鶴の一声さ。

『僕は見識を深めるために是非日本食が食べてみたいです』ってな。

 それで採用されたが旦那様も奥方様もドイツ料理以外はお召し上がりにならない。

 そこを坊ちゃんがちょくちょくやってきては『これが食べたいあれが食べたい』つってな料理人として腐らずに済んでるのさ。


「料理長、デザートはおかずに入りますでしょうか?」


 出たよデザートをおかずと言うのは、スイーツ担当で料理人の中で紅一点のミネルヴァだ。

 赤毛の髪をポニテで括りコック帽の中に強引に入れてる女だ。


「というか入らないつったらお前のことだからデザートは別腹ですとか言うんだろ却下だ!おかずかデザートどちらか一品だ!」


「では、私はデザートの方を担当させてもらいます」


 まぁ、当然の返しだな。


「料理長〜。麺類はおかずでごわすか?」


 次から次へと馬鹿が。

 この力士風の語尾なのは、日本で元力士をしてた異色の料理人で得意料理がちゃんぽんにラーメンにうどんと麺類っていうおかずというかもはや主食なんだよな。


「ヌードル!麺類にするならスパゲッティにしておけ!ラーメンにちゃんぽんなんて、弁当に入るわけねぇだろうが!」


「ごっつぁんです!」


 そうだったコイツは麺類なら何でも良いんだったぜ。

 まぁ、個性豊かな面子が揃ってるだろ?

 これがビスマルク公爵家の料理人たちだよ。


「ふぅ〜。ようやく一息つけるぜ」


「そういや料理長は、ここ長いんすよね?坊ちゃんって昔からあんなんだったんすか?なんて言うか、貴族って威張ってるイメージだったんで、坊ちゃんと出会って180度変わったって言うんすかね」


「坊ちゃんとの出会いか。少し長くなるがそれでも聞きたいか?」


「聞きたいっす」


「そうか。あれは俺がまだ。ん?何だあのピンク色の怪しいのは?」


「料理長、そんなんで俺は騙されないっすよ。って、何なんすかあれっ!?」


「んなもん俺が知るかよ!おい、急いで中に戻るぞ!」


「はいっす!」


「お前ら無事か!って、嘘だろ!?あのピンク色の紋章、迫ってきてやがる!ヌワァァァァァァァ」


 こうして、変な紋章に呑まれた俺たちだが奇跡的に5人とも同じところにいる。

 それどころか見覚えの無い奴らもチラホラいる。

 そして目の前には、いかにも不遜なガキが1人。

 目覚めたばかりの連中に勇者だの魔物だの何言ってんだコイツ?

 それも俺たちに倒してこいときた。

 俺たちがそれをやる利点は?

 先ずは、この状況の説明をするとかだろうが!

 何で、俺たちドイツに戻ってきてんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!


「あのぉ?すみません。言ってる意味がよく分からないのですが説明してもらえますか?ここは何処なんですか?勇者とは?魔物とは?」


 スーツをビシッと着込んだねぇちゃん、ナイスアシストだぜ!

 いや待てよ。

 落ち着いて考えれば、日本にいた俺たちが一瞬でドイツにいるわけがねぇ。

 ははーん。

 よぉ〜く、わかったぜ。

 さては、これは何かの撮影だな。

 で、このスーツのねぇちゃんは与えられた台詞を話していると。

 だったら俺たちの役は何なんだ?

 まぁ、暫く成り行きを見守ってりゃ良いだろ。

 間違えてたら何処からかカーットって声が聞こえるだろ。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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