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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第一章 リーツェン王国

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第八話 スキルの付与

【ラルク視点】


『吸収』


 声に出さず念じてみたけど、別段僕に何か変わったところは無い。

 でも、ローザの目を見る限り、ギフトの使用は無事に完了したみたいだ。


【ローザ視点】


 流石、坊ちゃまです。

 兵士が居るから声に出さずに『吸収』と念じるとは、お見事です。

 『吸収』というギフトが人のいる場所で大まかに使用しても問題ないかの確認をするため、私のギフトである『鑑定』は使用していません。

 何かあれば、ここにいる2人の兵士を気絶させ、坊ちゃまを抱えて逃げる準備は既にできていますので。


【メアリー視点】


 ふわぁ〜、眠いです。

 それにしてもあの堅物眼鏡のスキルが『鑑定』だなんて、ほんと迷惑しちゃいます。

 私の坊ちゃまを愛でる日々の楽しみが包み隠さずバレているんですから。

 ほんと、生い立ちとかステータスに書く必要ないと思います!

 で、坊ちゃまを連れ出してまで、得たいコイツらのスキルって何なんでしょうか。

 ふわぁ〜。

 それにしてもこの打ち捨てられた何処の馬の骨かもわからない人もツイてないですね。

 異世界に来て、魔物とかじゃなく人に殺されちゃうんですから。

 それも一国の王に。

 考えれば考える程、こんな奴のスキルが有用とは思えないんですけどねぇ。

 まぁ、堅物眼鏡の判断はいつだって正しいですし、坊ちゃまを守るためには現状のスキルではもの足りませんもんね。

 私が『収納』で、堅物眼鏡が『鑑定』で、坊ちゃまが『吸収』ですからね。

 これで魔物と戦闘になったら十中八九死ぬ未来しか見えませんよ。

 まぁ、坊ちゃまと一緒に死ねるならそれはそれでアリですけど。


【ラルク視点】


 うん。

 身体を見回してみたけど別段、僕に変わったところは無い。

 何かオーラみたいなのが流れ込むとか。

 そういうのが目に見えるとかでは無いみたいだ。

 ローザが僕にわざわざギフトを奪うように言ったんだからさぞかし冒険に役立つギフトなんだろう。

 ステータスオープン!

 ブオンという音がして見慣れた画面が現れた。

 えーっと何々。


 名前 ラルク=フォン=ビスマルク

 職業 次期ビスマルク公爵

 ギフト 吸収(手で相手に触れ『吸収』と言葉に出す又は心の中で唱えることで、相手のギフトを奪え、自身が認めた相手にギフトを付与することができる) 暗器術(身体に隠し持つことのできる暗器と呼ばれる小型の武器を携帯でき、それらは使いこなすことが可能となる) ダンジョン(持ち運び可能なダンジョンを生成することができる)

 生い立ち シエル=フォン=ビスマルクとアン=フォン=ビスマルクの1人息子として、生を受ける。産まれた時から両親が仕事で忙しく、専属執事のローザに育てられた。そのため、ローザのことを母親のように慕っている。本人は、そのことを口に出すと実の両親が可哀想だと言わないようにしている。異世界に来て願いが叶って、ローザを『母さん』マリーを『お姉ちゃん』と呼ぶようになる。


 しれっと生い立ちが更新されてるし。

 しかも母さんとお姉ちゃんの部分を強調しなくて良いから!

 恥ずかしいでしょうが!

 暗器術って確か中国武術における身体に隠し持つことのできる小さな武器の総称だったよね?

 ローザは、僕に暗殺者にでもなれって言ってるのかな?

 まさか違うよね?

 いや、ローザのことだから僕を守るために自分にとって有用なギフトだと判断したのかもしれない。

 まぁ、ローザは元軍人で格闘術のスペシャリストでもあったところを父上に執事兼護衛として引き抜かれた経緯があるって、昔聞いたことがある。

 僕が拾ったメアリーのこともかなり扱いたらしいし。

『坊ちゃまの専属メイドを名乗るのならお守りできるように己が身体を鍛えなさい』ってさ。

 でも、僕はメアリーはどちらかというと魔法職のイメージなんだよね。

 だからゴリゴリ物理担当はローザにやってもらおっと。

 もう一つの方は『ダンジョン』?

 ダンジョンって、アレだよね?

 魔物がめちゃくちゃいっぱいいて、勇者の侵攻を食い止めるRPGお決まりの?

 それを持ち運べるって何?

 常に魔物と一緒ってこと?

 嫌だよ!

 雨風は凌げるかもしれないけど色んな意味で嫌だよ!

 でも、あの王様をダンジョンに引き摺り込んで、暗器術で暗殺したら何処の馬の骨かもわからない人と不動君の仇は討てる気がする。

 むしろ、魔物に殺されたってことにもできるし。

 いや、仇を討つとは言ったけどさ。

 できれば、穏便に行きたいというか。

 やっぱり人殺しはダメだと思うし。

 うーん。

 これって、ローザのことだからこの2つを組み合わせて、早々にあの王様を屠ろうと考えてるよね?

 だって、このままだと他のクラスメイトたちも危ないし。

 魔物に殺されるか従軍を拒否して王様に殺されるかの2択の展開とか待ってそうだし。


「坊ちゃま!坊ちゃま!」


「はっ!」


「何やら考え込んでいた御様子ですが。早速、手に入れたギフトを付与してください」


「ちなみに聞くけど、どっちの方?」


「何処の馬の骨かもわからない人。いえ、服部甚之助さんの方を」


「ですよね〜」


 はっとりじんのすけ?

 それがこの可哀想なお兄さんの名前なのか。

 こんな異世界にまで来て、理由もわからないまま殺されちゃうなんて、君の仇は必ずローザが討ってくれるから安心して眠ってね。


『ギフト付与』


 ギフトを選択してください。


 暗器術orダンジョン?


 暗記術を。


 対象を選択してください。


 ローザorメアリー?


 ローザにっと。


 ギフト付与が無事に完了しました。


 『ダンジョン』は、どうされますか?


 保有で。


 かしこまりました。


 こうして、僕はステータス画面さんとの文字のやり取りを終えるのだった。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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