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未来を知っていたお母さん  作者: 夢菜
生い立ち編
1/4

私が子供の頃、貧しい家庭で、高校生でお母さん代理なんて無理。遊びたい気持ちと逆らえない気持ちとの間に揺らぐ。

私は貧しい家庭に育った子供。もっと裕福な家庭に育ちたかった。友達のお小遣いは月1万円。これは、遊び代。この他に文房具代などは別にもらえる。うらやましくて仕方ない。もし、将来自分が大人になって結婚して子供ができたら、できる限り楽しい思い出を残してあげたい。

私は、山中美咲、17歳。


私立高校に通う高校3年生。


少し家の状況を説明させてもらう。


私の家は、貧しい家庭。


両親はいるが、父親は土木関連業。


朝早く出かけて夕方日が落ちる頃に帰ってくる。


母親は、専業主婦。


とはいっても家事が苦手でいつも父親と大喧嘩。


私が高校に入る頃には働き出して夜遅くに帰ってくる。


シフトが二交替で早番と遅番があり、2人で回していて、病気や怪我の時はバイトを使っている。


そんなある日、私の高校ではディスコが流行っていた。


私も興味があったが、貧しく、厳しい親には言えなかった。


月5000円のお小遣いじゃ、1か月に1回いくのもやっとなくらい。


誘われるが毎回断っていた。


それなのに毎回、誘ってくる。


こっちの事情も察してほしいわ。


家から学校まで1時間半かかり、門限は18時で、帰り道に駅のビル中で働く親から日中に買ってあった食材を持って帰る。


これが日課だった。


遊ぶ暇なんかない。


家に帰ったら持って帰ってきた食材を整理しお惣菜や簡単な料理を少しして、食卓に並べる。


ご飯を炊き、味噌汁を作る。


父親が、職人のため、味は濃い目。


ご飯が炊きあがるまでに宿題と明日の学校の準備をする。


(あ〜あ、これいつまで続けるんだろう)


毎日、同じスケジュールの私はあきあきしていた。


次の日、学校に行くとまた、誘われた。


「あのさ、いつも断るけど今度はぜったいにきてくれるよね?」


「無理に決まってるじゃん」


「1回だけお願い。私の誕生日をディスコでやるから来て欲しい。人数が多いほうが嬉しいから」


「何とかするけど、プレゼントなんか用意できないよ?」


「あぁ、いいよ。来てくれるのが誕生日プレゼントってことで」


私は約束しちゃったものの、どうやって親に話そうか悩んだ。

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