第4話 忌子
俺は今ギルドにいる
「受付さん! 僕冒険者になりたいんですけどどうしたらいいですか?」
「おまえ、年は」
相変わらずギルドの受付というものはかわいい系のお姉さんか、こういうマッチョなヤンキーみてぇなアニキしかいないんもんだな
「昨日10歳になったんですけど、ダメです?」
「あぁダメだ、お前ごときアンデットの一つも倒せねぇだろっ」
ギルド中に野郎たちの笑いが起きる
あぁームカつく こいつら俺が星魔術使ったらどんなかおすんのかなぁ
見てみてぇ…
「『ステラ・グロウィング』」
バゴン!
とてつもない音と共に爆風が吹き荒れた
やべぇやっちまった!
ムカついたからつい!
それに俺の杖が魔力を増幅させて3歳のころに一回使った魔術の倍以上のエネルギーになる
どうしよう、どうしよう
受付のアニキも目玉飛び出しそうなぐらい驚いてるじゃねぇか
屋根には人一人通れるどころか青空ギルド状態
屋根なんか残っちゃいない
マジでどうするよコレ?
逮捕か? いやでもこの世界には警察はいないな
トンッ
肩をたたかれて後ろを見たら、 誰だコイツ?
「これ、君がやったの?」
「…そう、ですけど、」
「やっぱりね、その目 君 星神の忌子だろ」
「忌子?」
「そうだよ、詳しいことは後で話すからさぁ ついてこい、少年」
なんだこいつ? 展開が早すぎやしないか?
まぁでも一応ついてってみるか、
なんか有益情報もらえそうだし、
一応オーナーにはあやまっとこっと
「すみませんでしたッ!」
ふぅ謝ったらオーナーには何とか許してもらえた…というより驚いて声が出なかったんだろうな
まぁ仕方ない
あの男についてくか
っと
よし、追いついた
「ところであんたはいったい誰なんだ?」
「僕かい?僕はねぇ 君と同じ転生者だよ」
「?…どうして俺が転生者だと分かったんだ?」
「それはね、その目 君…というのもあれだな前世も含めたら僕の方が年下かもしれないし、」
「そういうのはどうでもいいから続けて、」
「あっ!うん、わるい、僕 君に会ったとき星神の忌子だろ と言ったろ? あれはなぁザックリいうと星神が世界を作るときに生みだした、いわば副産物だ 忌子というのはねぇ転生者しかなれない星神の一部の能力が使える人間のことだよ、実際君は星魔術が使える で 僕はこう見えて剣士をやっている 僕も星神の忌子で不老不死という能力が備わっている」
「じゃぁなんで目を見ただけでわかるんだ?」
「それはねぇ、…目の中に宿るのが青年の純白ではなく中年の下劣だったからだよ」
「あっ?」
「わるい、わるい、そう気分を悪くするなって、」
星神、やってくれるじゃないか?
お前の運の尽きはこの俺を忌子として転生させたことだな
待ってろよ、星神、