第一話 かつての記憶
魔術を思い出すとこらから始めるとはいっても、俺は今赤ん坊の姿だ。
…どうしようもない、
それに加えて見渡す限り俺を生んだあろう親もいない、
そう、俺は捨て子だ、
荒れ果てた戦場のような場所に瓦礫と一緒に捨てられている。
早くも人生詰みか?
いや、こんなところで諦められない!
俺は前前世で家族もろとも星神にすべてを奪われた!
なぁ~んて、考えたって無駄か
「んっ!?」
かすかにだが遠くから足音が聞こえる。
瓦礫をどけている音もする。
うっしゃ!キタコレ!…いかんいかん。これでも俺は人生‶3周”目。
冷静に感謝を伝えよう!
うん、そうしよう!
パンッパンッ!
あぁ神よありがとうございますッ!
俺は手を合わせながら天を拝む。 が、恥ずかしくなってやめておいた。
よく考えてみたら他人から見れば生後0か月の男がニタニタしながら手を合わせてる。
なんて絵面だ。
「んっしょ、…ん?」
「こんなところに赤子?」
しっくた!俺としたことが、すべて見られていたとは!
いつの間にか遠くにいたはずの男が俺の顔を覗き込んでいた。
『ヒョイッ』
おいおい嘘だろ!?
俺こんなむさくるしい魔族の男に拾われるのかよぉ、
もっと何がとは言わないが、もっと、こう、おっきい女の子がよかったぜ、
「『エルフリーデ』おまえ、戻ってきたのか、この世界に」
何言ってんだこのおっさん、、、でも何か引っかかるな、
エ ルフ リーデ、エルフリーデ、 ?…ッ!そうだ!
俺の前の名前はエルフリーデだ!
「俺はリリィ・エルフリーデだ!」
しまった声が出てしまった!
「お前やっぱりか、」
俺は半泣きの魔族の男に抱きしめられた
やめとけって…こっちまでジンとくるじゃないか
それにしてもなんでこいつは俺のこと知ってるんだ?
俺が世界最強な魔術師だったからか? いや違うよな、赤ちゃんの見た目だし、 となると…
そいつの頭を少しだけを見ると、額に丸い真っ黒のつやがある球体が埋まっていた。
ビンゴだ、こいつは俺の元パーティメンバーの『カイル』だ
あの黒い球体は第三の目のようになっていてそれで俺の魂を筒抜けにしてみていたのか、
あぁ少し悲しいな、ずっと年をとらないと思っていた魔族のカイルが人年齢で40歳ぐらいか、
しわもある、
俺が知っているカイルはもっとピッチピチで背は小さくて人で言うと18歳ぐらいの見た目だったなぁ
冷静沈着な剣士で、リーダーの右腕となる存在ッ!
そんな感じだったのに、もう貫禄ありありの40手前のおじさんにみえるなぁ。
「お前、俺の家行くか?」
もちろん行くに決まっているだろぉ、
逆に捨て子を見捨てるようになったのかい?君は
なんて思いつつムッチムチの首でうなずいた。
よしっあしたからカイルの家だ!本気で魔術を再習得しよう!