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アイリスちゃんは癒されたい!

短編書くの楽しい

アイリスちゃん(7さい)のおうちは侯爵家です。

小さい頃から、両親やメイドさんたちから可愛い可愛いと甘やかされて育ったのでほんわかした子に育ちました。


実際、アイリスちゃんは海のような奥深いブルーの瞳にふわふわのボブヘア、ちょこちょこと歩く様子がとても可愛らしいのです。


ある日、アイリスちゃんは、お父様にお願いをしました。

「おとうさま?わたしのこんやくしゃは、かわいいわんちゃんかねこちゃんがいいですわ」


この言葉を聞き、お父様は困り果てました。

「アイリス、婚約者は人間の男の子じゃないとダメなんだよ。

まあ私もこんなに可愛いアイリスを変な男に譲りたくはないけどね。」


アイリスちゃんは悲しくなりました。

わんちゃんやねこちゃんじゃだめなのか。

じゃあ、とアイリスちゃんは言いました。

「それなら、可愛い男の子にしてくださいまし?」


その言葉を聞いて少しホッとしたお父様。

「分かったよ。君が婚約できる年になるまでに探しておくからね。」






そうして、アイリスちゃんはあっという間に15歳になりました。

いまだに可愛らしい見た目のアイリスちゃんは、お父様との約束を覚えていました。

「お父様?私の婚約者は見つかりましたか?」


昔よりもハッキリとした声で聞きました。


すると、お父様は申し訳なさそうに

「アイリス、ごめんね。

実はうちよりも身分の高いおうちの人から婚約を申し込まれてね。

断れなかったんだ。」


「え…?」

アイリスちゃんは悲しみました。

だけど落ち着いて婚約者は誰かと聞きました。


アイリスちゃんのお相手は、キースという男。

アイリスちゃんの理想とはかけ離れたクール系男子。

今、ご令嬢の中で非常に話題のイケメン君です。


アイリスちゃんは絶望しましたが、これは仕方がありません。


アイリスちゃんはキース様の元へ向かいました。

すると、驚く程に早く結婚が決まり、

そのうえ、結婚式が1週間後に決まりました。





結婚式当日、ドレスアップが完成したアイリスちゃんの元にキースが現れました。

「本日はよろしくお願いします。」

アイリスちゃんが上品なカーテシーを見せると、

キースは意味ありげな表情をして見せました。


「君はもう私と結婚を約束した。

だから、これから見せる姿を見ても、婚約を破棄することなど出来ぬぞ。」


アイリスちゃんは何を言っているのか分かりませんでしたが、キースが姿を変えた途端その意味を理解しました。


そう。キースは、狼人間だったのです。

自由に人間にも狼にも姿を変えることができます。


しかし、アイリスちゃんにとってそれはとてつもなく嬉しいことでした。


「かっ可愛い〜!!」


キースは驚きました。

今までは、みんなキャアとか何とか言って怖がって自分から逃げていく者ばかりだったのでこの反応は初めてだったのです。


「最高ですわ!!キース様。

可愛い!モフモフ〜

もういっその事ずーっとその姿でいてください!!」


キースはもう笑うしかありません。

そして、この者と婚約して本当に良かったと心から思ったそうです。








こうしてアイリスちゃんは、わんちゃん(狼)と結婚する夢が叶い、キース様(狼の姿)と仲良く暮らしましたとさ。







最後まで読んでくださりありがとうございます!

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