表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/52

第8話

「あと申し遅れたのですが私は志水と申します。あなた様はなんとお呼びすればよろしいですか?」

「我はスライム、名前など無い。」

「そうなんですかー。私が想像してたよりも大きくて強くてらっしゃるのでスライム様とは思いませんでしたー。」

「まあ我はスライムを統べる王だからな。強くて当たり前なのじゃ。大きいのは100体のスライムを取り込んでいるからじゃな。サイズは適当じゃ。」

(ですよねー絶対普通のスライムじゃないですよねー)

そう思ったけど志水はスルーした。


「ところでシミズ、おぬしから美味しそうな匂いがするのじゃ。」

「えっ!?私は食べても美味しくないと思いますよ!」

「だれがおぬしなんて食べるか!なんか甘い匂いがおぬしからするのじゃ!」

慌てた俺はポケットにブラックサ⚪ダーがあるのを思い出した。

「もしかしてこれのことですかね?」

俺はスライムに見せるようにして袋からブラックサ⚪ダーを取り出した。

「おお!それじゃ!我にくれんかの?」

「どうぞどうぞ!私より間違いなく美味しいですよ!」

「ではいただくのじゃ。」

そういうとスライムはすぐにブラックサ⚪ダーを取り込んだ。食べ終わったみたいですがプルプル震えて大丈夫ですかね?もしかして犬猫に玉ねぎはーみたいなスライムにもチョコはー的な駄目なやつがあったか?

「スライム様どうされましたか?大丈夫ですか?」

「うっ、うっ、」

「う?」

「うまいのじゃー!!!こんなに甘いものはじめて食べたのじゃー!!!」

「それはよかったです。」

(セーーーフ、やらかしたかと思ったわ。)

「これはもう無いのか?もっと欲しいのじゃ!」

「今はあと50個ぐらいありますね。差し上げますよ。」

俺はリストウィンドウからブラックサ⚪ダーを50個取り出してスライムに渡した。


「うまかったのじゃー。この世で一番うまいのはブラックサ⚪ダーなのじゃー。」

「この袋はゴミなので処分しておきますね。」

「なんじゃゴミなら我が溶かしてやるのじゃ。」

そういうとゴミは消えてしまった。

「ありがとうございます。ゴミのポイ捨ては環境によくないですからね。森林様も感謝しておられると思います。」

「環境とはよく分からんがまあ感謝してるのならいいのじゃ。」

よし、そろそろ満足しただろう。そろそろ切り出すか。

「あのスライム様、私はそろそろ行こうかと思います。日が暮れる前に森を抜けたいので。」

「まあ待つのじゃ」

えぇ…  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ