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第50話

翌日、俺とスイミーは領主に指定された場所にきた


「おはようございます。今日からよろしくお願いします」

「おはよう、先に場所の説明をしようか」

「お願いします」

「まず正面に見えるのが領主館。だいたいはこっちで領地経営の仕事をしている。その横の建物が自宅だ。シミズくんに作ってもらう場所は敷地内ならどこでもかまわないがこの2つの前だけはやめてくれ」

「当然ですね。あと2階建てなので日陰にならないように左右はやめて、裏手の2メートルぐらい離れたとこにしましょう」

「それで頼む」


建設場所の確認を済ましてさっそく工事に入る

「スイミー俺の事務所より少しだけ大きい基礎にしといてくれ」

「わかったのじゃ」

今回は2回目ということもあり最初から玄関用の開口と外周に立ち上がりをつけて作ってもらった

「オッケーこれで大丈夫だ。そのままアンカーボルトつけていくから手伝ってくれ」


基礎にハンマードリルで穴を空けているとイチカ様がやってきた

「こんにちは、もう始められてたのですね」

「本来この仕事は数をこなさないと儲からないですからね。急に騒がしくしてすみません」

「いえいえ!わたくしの別荘になると思いましたら騒音も音楽みたいなものですわ」

あれ?これイチカ様の別荘なんの?領主様の趣味部屋にでもしようとしてたのにガレージ要らなくない?

「イチカ様の管理になるのですか?」

「昨日許可をもらってわたくし用になりました」

「ではなにか要望がございましたら申し付けください」

「…実はわたくしあまり外に出ていなくて、昨日は久しぶりに外出した気がしますの。ルナたちが楽しそうに見えてわたくしもなにかできないかと思っていますの」

「ではイチカ様も作れるように設備を整えましょうか。それでご家族や親戚に振る舞って差し上げては?」

「いいんですか?あなた方のレシピではないのですか?」

「身内で楽しむ程度ならかまいませんよ。それにレシピ自体は誰でも作れますからね。ルナのスキルがなければあの味は出せません」

「分かりましたわ。完成が楽しみです」

「では私は作業に戻りますね」

「途中で止めて申し訳ないですわ。わたくしもルナと約束があるのでお店に行ってきますわ」

あれ?今日はただの準備期間なんだが…まあ約束してるならいいか


今日の作業も終わり帰る準備をしていたら領主様が見にきた

「どうだい?順調かい?」

「そうですねボチボチでしょうか」

「無理はしなくていいからね。気をつけて丁寧に頼むよ」

これが貴族の余裕ってやつなのか?前世でそんなこと言われたことないんだが?工期を守れだのインターネットで調べたウンチクだのを言ってこないのか?

「ありがとうございます。この世界は素晴らしいですね」

「感謝が壮大すぎるがまあ私のものじゃないしね」

「イチカ様も来られてこの家を足掛けになにかやりたいと申されていましたよ」

「なに!?あの子がそんなことを言ったのか?」

あれ?まずったか?

「あの子はちょっと大事にし過ぎちゃってね…気づけば友達と呼べるものを作る機会も過ぎてしまって仕事も私の手伝いなものだから出会いも無いしで困っていたんだ…」

ああそゆことね。そりゃ15で成人なら大事にして学業で終わるわな   

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