第46話
私は領主のイチジョー
今日はシミズという男と交渉のために時間を用意した
「それでこれはどうやって遊ぶものかな?」
「簡単に説明するとこの球を弾いて当たりゾーンに入れるだけですね」
当たりゾーンと呼ばれるものは外れの部分を含めて横一直線に並んで、10分割ぐらいの真ん中とのこと。上部に球を飛ばしてそこに転がり落ちれば当たり。道中に障害物があるがこんなもの数回すれば当たるのでは?
「…我々貴族に有利とは?」
「んー貴族様でしたらそうゆうことを有利に進める道具やスキルがあるのではと思った次第です」
たしかに私には幸運というスキルが備わっているし、狩人のスキルを持ってるものは球の着地点を導き出せるだろう
「イチジョー様…これは魔道具かなにかでしょうか?」
「わからん、ザイードも知らないか」
「申し訳ありません」
こそこそ話していたつもりだがシミズが答えてくれた
「これはただの工作品ですよ。ちょっと魔法干渉遮断と不壊のスキルがかかっていますが間違いなく私が作ったものです」
そういって球を1発飛ばした
カン、カン、カランと球は外れに落ちた
「こんな感じで当たりを引いた方から相談に乗らせていただこうかなと思います」
「対処しきれないほどの当選者が出たらどうする?」
「大丈夫ですよ。順番に進めさせてもらいますよ。まあでも挑戦は1人1日1発にしましょうか」
「参加条件などはないのか?」
「ついでにお菓子でも買っていただければいいかなと思っていたりします。他は特にないですね。ああ先着順は不公平なんで当選者は後日まとめて順番を決めましょうか」
これなら私も参加できるな
「了解した。私からはそんなぐらいか…仕事はもう受けて貰えるのか?」
「大丈夫ですが明日のプレオープンにでもいらしてください。そこで打ち合わせしましょうか」
こんなもんでいいだろう。打ち合わせと言っても同じものを建ててもらうだけなんだがな。
「私はギルドの仕事があるからお昼ごろになります」
「じゃチェリッシュさんはそれぐらいで」
「私もその時間に合わせよう」
「領主様も大丈夫と。プライムさんはどうしますか?」
「私も合わせますよ」
「分かりました。あとこれからのお店のことはレオンと相談してもらえますか?レオンは私より詳しいと思いますしハルルナ姉妹では不安なので」
「承知しました」
「では今日は解散ということで。明日お待ちしております」
「シミズさんそのスマートボールってやつでホントになんとかなるんですか?1人1発でも100人来たら10人ぐらい当たるんじゃないですか?」
「みんなそう思ってるだろうな。不安なら自分で100人分やってみればいいさ。入んないから」
数分後
「これなんかやってます?当たりのとこで跳ねたら必ず左右に吸い込まれるんですけど…」
「当たり前。なにかやってますよ」
「えぇ…魔法干渉遮断なんですよね?」
「魔法じゃないからな」
俺はポケットから取り出したものをレオンに渡した
「俺の世界にある重力魔法、磁石だよ(笑)」




