第40話
建て方から1週間が経過した。バーナードと分身体のおかげで屋根の垂木、下地合板、ルーフィング、ガルバリウム鋼板の施工は終わっていた。
現在は間柱を入れて外壁の下地をしているところだ
「レオン、そろそろ俺は現場に入りたいんだが…」
「ダメですよ!シミズさんがいないと説明できないことが多すぎるんです!現場はバーナードさんに任してください!」
俺は建て方の日以来ずっと対応に追われていた
「だって次の日から貴族が見に来るとは思わないじゃん。完成するまで待ってろよ」
「僕は絶対食いつくって言いましたよ」
「ギルドもあれをうちにも作ってくれって依頼が殺到してるから困っているって言うし」
「まあそうなりますよね」
「挙句の果てには商人たちがうちの道具に群がってくるし」
「理由はもちろんお分かりですね?」
「裁判かな?」
でキリがないので各代表を召集して会談を開いた
「ギルドとしては一刻も早くシミズさんの建築技術が普及してもらいたいです」
「事務所すら建設中で大工もまだバーナードだけで知識も不足している。どう考えても無理です」
「それでは従業員を雇ってください。遅かれ早かれあなたとバーナードさんだけでは手が足りなさ過ぎます」
「それは理解しているが今は人を雇える収入がない。仕事もうちの事務所建築が終わればバーナード店の改装、レオン家の増築と仕事が立て込んでる。俺も意地になって断ってるんじゃない。まだ準備できてないから断ざるを得ないだけです」
「貴族の私達より一般の客を優先するのか?」
「一般ではありません。従業員の店と住居です」
「マクガルムさんの親子丼というものを開発したのもあなたと聞いています。噂によればお菓子を売り出すと、それを我が商会で取り扱わせていただきたい」
「店の改装が済んでからです。あと俺はその店の経営に関わるつもりはありませんがハルやルナ、マリーが準備していますのでそちらも押し寄せないようにお願いします」
と、まあこんな感じの話しなんだがギルドからは俺からメガネを呼び出して、貴族からはザイードというこの街の領主付きの秘書、商人からは代表としてプライムという男が来ている
「つまり資金提供があれば可能と?」
「資金提供は受けるつもりはありません。私の事業計画は建物の販売ではありませんのであなた方を優先できません」
「それは困る!領主が平民より質素な暮らしをしていると思われる!それに王家もお抱えの建築魔術師がいるから今はなにも言ってないがあの建物を見れば必ず打診してくるぞ!」
「困りますね。1つ優先してしまうと全部受けることになってしまいます。そうゆうわけで諦めてください」
「ぐっ…」
「そうゆうわけで今日はここまでです。各自思案を考えてまた1週間後に話し合いましょう」
そう告げてギルド職員のメガネを残して他は帰らせた
「こんな感じでよかったですか?」
「あぁ完璧だ。あとは貴族と商人たちが勝手に俺の会社に価値感を高めるだけだ」
実はギルドとは話しがついている。俺がギルドから人手を借りるということ。見返りはお金ではなくその技術ということで。でなければ実は有能メガネなんだがさすがにこんな代表会談にいるわけがない




