第38話
串焼きのおっさんはマクガルムというらしい
呼びにくいからおっさんでいいとのこと
野菜と調味料を調達したのでバイバイしようとしたのだがおっさんも食わせろというから連れてきた
「おまえバーナードんとこにいたのか」
「いろいろあってな。いろいろありすぎてなぜか今日の食卓は俺が担うことになったよ」
「あいつの嫁はもういないからな。ちょうどいいじゃないか」
なにがちょうどいいのか
「ようマクガルム。なんか用事か?」
「いやこいつが料理するって言うからな。食材の提供元として気になったからついてきた」
「たしかにチャーハンに肉入れたらもっとうまいな!」
「晩御飯はチャーハンじゃねえぞ。昼食ったのに夜も同じもん食えるか」
「ま、うまけりゃなんでもいいさ。できたら呼んでくれ」
「おっさんとバーナード知り合いだったんだな」
「あぁたまに食材調達でいっしょにダンジョンに入るからな」
「食材…?もしかしてこの鳥肉…」
「ダンジョンで取れたものだぞ。俺が狩ったコカトリの肉だ」
石化ブレスしてきそうな名前だなあ
たまねぎをカットして水にさらして、米炊いて、あとは適当に話しして時間をつぶした
「よし、じゃ晩飯作るか」
「なに作るんだ?」
「まあ見てな。親子丼だよ」
「大丈夫かその名前?」
なにが大丈夫じゃないかまったくわからないので無視しておこう
まず肉炒めてたまねぎ炒めて以下省略
ちなみに調味料や米は普通に普及していた
「これが親子丼だよ」
「うまそうな匂いするじゃねえか」
「バーナードも呼んでくるか」
「もう腹減ったから来たわ」
「じゃあいつらの分はラップしてと」
冷めたらレンチンでもしてやるか
「じゃ、どうぞ」
いただきますとか恥ずかしいから言わない
「甘く煮立ててあるのにバツグンに米に合うな!」
「たまごも無くてもうまそうだったがこりゃ必須だな!」
「お気に召したようで」
「おまえ料理人の方が向いてるんじゃないのか?」
冗談まじりでバーナードが言ってきた
「おっさんは横で見てたからわかると思うが俺の手際は素人だ。こんなん作り方さえわかっていればだれでも作れる」
「たしかにこいつは素人だなと思った」
「俺の料理は一人暮らしの生活で身に付いただけの一般知識だよ。こんなんで商売なんて恥ずかしいレベルさ」
「ワシは毎日通うと思うがな」
「ま、もうおっさんの方が作るのうまいと思うぞ。どうせ商品にしてみるんだろ?」
「バレてたか」
「当たり前だ、目付きが真剣すぎる」
「いいのか?おまえのレシピだぞ?」
「そんなもん興味ない。あと俺のレシピでもない」
「…分かった。明日からこの親子丼も売り出してみるわ」
「おう、俺よりうまかったら買いに行くよ」
「あーっ!!なんか食べてるー!」
「あたしお腹ペコペコなんだよねー」
「我は必要ないが一応お腹空いたのじゃ」
なんやねん一応って
「おまえらの分も作ってるよ。入ってる肉をこのおっさんから買ったから3人で先に食べたわ。おまえら帰ってくる時間しらんし」
「マクガルムさんいらっしゃい」
「お邪魔しているよ」
知っとるんかい




