第34話
「今日は土台をアンカーに通して据え付けるぞ」
「いよいよ木を使うんだな」
「ああ、作業の流れは墨だしをしてパッキンを土台に取り付けて穴あけて据え付けして座金で締め固めだ」
「今日はワシが電動ドリルを使ってやるわい」
「頼んだぞ」
1本だけ俺が見本で見せて、あとはバーナードがすべてやった。なぜか目視でスパスパ穴あけをしていた。いわくそんなもの見ただけで目算できるとのこと。まあ完ぺきなので文句はないです
「それじゃ継ぎ目の両面にこのプレート取り付けておいて。俺は柱を立てる位置を出していくわ。ルナは木くずの掃除頼むわ」
今日も思ったより進むな。梁の加工までやっておくか。
それにしても通行人はみんな見ていくな。まあ電動工具や木を使っているのが珍しいのかな?今のところベンチと思っているみたいだが
「よし、昼ご飯にするか」
「なんだ?別にこのまま続けてもいいぞ?」
「ダメだ。昨日は早く終わったから言わなかったが昼休憩は基本1時間取る。あと元気なのはバーナードだけだ。俺とルナはまあまあきつい」
「慣れてないことは疲れます~」
「ルナはわかるがおまえは筋肉痛なだけだろう」
ご飯を食べているとレオンとマリーが見にきた
「こんにちは。なにか面白そうなことやってますね」
「なんだと思う?」
「ベンチじゃないんですか?」
「あーやっぱりそう思ってるんだな」
「ご近所さんと新しい、いこいの広場になると相談していたのですが…」
「そんな主婦の集会所にはなりません」
「うーんじゃあ犬小屋ですかね?」
「おしいぞ、正解は俺たちの会社になる建物だよ」
「そうなんですか?出来たらお祝いしますね」
これは分かってない顔してるな。おそらく土魔法であれを囲うとでも思っているんだろう
「まっ近隣挨拶は基本だから教えておいてやる」
「挨拶というわりにはずいぶん偉そうなんですが」
「あれは家の基礎で今日は壁の土台を終わらせたところだ。明日は柱を立てて2階になる床の骨組みをする。完成形はバーナードの店の2倍の高さになると思ってくれ」
「は?え?」
「まあ作ってるワシもイメージできないぐらいだ。そうなるわな。分かっているのはシミズだけだ」
「あとコンクリートの見た目は飽きたから屋根外壁は金属でいくから」
「ほう、あの薄っぺらいやつか?」
「そうだ、裏に防火用のボードと防水紙を処置するがな」
「鍛冶屋の横に金属の家。これは流行るな!ガハハ」
「ガハハじゃないですよ!貴族区域でも見たことないものをこんな商業区域でなにやろうとしてるんですか!」
「まあまあ、みんながどんな反応するか楽しみじゃないか。それにしても貴族でも知らないんだな。こりゃ忙しくなりそうだな…」
2階建てがないのは分かっていた。ぱっと見高いものが無かったから。金属もまあないか、断熱材って概念なさそうだもんな。コンクリートも大概だが金属の熱伝導じゃ住めないわな




