第3話
「とりあえず拠点をどうするか…このまま街を探してたどり着けるかわからないしちょっと考えをまとめる時間が欲しな。」
(まわりを見ても木しかないし太陽が真上にあるから昼イチぐらいか?こんなとこに転生させてあの駄目女神どうしろって…)
「とりあえずどこかに隠れてスキルとやらを確認しますか。」
そう思って木陰に座りこんだ。
「えーと出したい場所に手を向ければいいんだっけ?スキル召喚!」
目の前に扉が出てきたので入ってみることにした。
「うおっ、めっちゃ広いじゃん。時間もあるしちょっと見て回るか。最悪この中で寝泊まりすればいいし。」
数十分歩き回ってこのスキルの店内には日用品や建築用品、建築資材、衣類、家具等のだいたいの物があることがわかった。
「これコー⚪ンだわ。」
(電動ドライバーとか電動のこぎりなんてこの世界で充電できるのか?やっぱりバッテリー充電式じゃねーか。)
カチャ、チュウウウン!
(まあ使うことはできるな。よし、とりあえず後にして置いておこう。)
衣食住を確保するために志水はまた歩き出した。
(衣はあるんだよなー、作業服だけど。)
(住も店舗内にベッドならの寝具が揃ってるからオッケー。)
問題は食にあった。
「カロリーメ⚪トとブラックサ⚪ダーと塩飴しかないんだが。」
(まあ飲み物は水やジュースが置いてあるから大丈夫か。とりあえず腹減ったし食事しておくか。)
志水は生命線のカロリーメ⚪トとブラックサ⚪ダーを手にとって昼飯にすることにした。
(うん、普通だわ。)
食べ終わるとゴミの処理をした志水はヘルメットと安全靴を装備して目についたスコップを持って扉を出た。
「こんな菓子みたいなやつだけで生きていけるわけねーだろバカ女神が!絶対にビンタしてやるからな!」
時刻は太陽が沈みかけ。志水は街を目指すのであった。