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第2話

「まあ座ってください。」

そう言うとこたつとみかんが出てきた。

「なんでやねん」

といいつつも座ることにした。


「えーとつまり俺は車の中で死んだけど女神様の力で異世界に生き返ったということですかね?」

「そういうことですね。」

この自称女神はおもしろそうだから俺を異世界に転生させたという。その異世界にはさまざまな人々が住んでおり魔法や剣などの武器で魔獣と戦ったり、ダンジョンと呼ばれる迷路でお宝を探したりとRPGみたいな世界観だという。

「自称ではありません。」

顔面にみかんを投げてくる。女神がみかんを投げるな。

「あと普通転生しますか?イエスorノーみたいなやりとりがあるんじゃないの?」

「めんどくさいのでイエスにしておきました。」

(ダメだこいつは絶対にポンコツ女神だ。この生活感溢れるこたつとみかんのおもてなし、女神にあるまじき態度、神にはほど遠い…)

「それで異世界で生活していくのに超能力的なものはもらえるんですか?さっきの女神様がこたつをぽんと出したみたいに。」

「私はポンコツではないですがまあなにか1つだけユニークスキルをあげましょう。あなたは2回目の人生どんなことをしたいですか?」

(ぶっちゃけもう死んだままでよかったんだがもう転生済みだしどうしようかな。)

「体や年齢はこのままなんですよね?30歳に冒険に出ろとか無理なんですが。」

「年齢はそのままですがすぐ死んでもおもしろくないので絶好調な健康体と言語スキルはつけときましょう。読み書きは心配なさらず。」

「では危険な上に不安定な収入っぽいので冒険はしたくないです。ネット通販とかコンビニ召喚とかできませんかね?」

「どちらでもかまいませんがヌルゲーになってしまうので転売は不可にします。それでもかまいませんか?」

(このくそ女神ふざけてんのか。転売するに決まってんだろ。なにがヌルゲーになってしまうのでだ縛ろうとすな。)

「ちなみに心の声が読めますのであなたが思っていることは私に筒抜けですよ?」

(そうだった…さっきもなぜかポンコツってバレたんだったわ。)

「じゃあもうなんでもいいです。なんか一通り生活できそうな店を使えるようなしてください。」

「わかりました。転売は不可能にしますがそのかわり対価は無しで使えるようにしておきますね。」


「じゃあスキルも付け終わったことですし私はそろそろ帰りますね。志水さん、異世界の第二の人生楽しんでください。」

「了解です。女神様とはもう会えないんですか?」

「協会でお祈りしてくれれば会えますよ。私の気分次第ですが。」

「いやいや困ったら頼れる人いないじゃないですか!毎回会えよ!」

「では志水さんまたねー」

そういうと駄目女神は消えてしまった。いつかあいつをビンタしたい

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