第18話
依頼の場所はレオン邸の目の前で看板には剣と盾が描かれていた。バーナードという武器屋らしい。
建物の外装には入口の扉横に人が出入りできそうな無造作な開口がある。
(依頼内容はたぶんこれだな。なにがどうなってこうなるのやら…車でも突っ込んだか?まあこれなら型枠してコンクリートで塞げば大丈夫だな。魔法だからなのか鉄筋は入ってないしアンカーでズレ止めだけ入れておくか。)
脳内で解決した俺は依頼者に話しをするために店内に向かった。
シミズは2択で悩んでいた。
1普通にドアから入る
2無造作な壁穴から入る
(なわけねーだろ、一応ノックしてドアから入ろう。店なんだから声はかけなくてもいいだろ。)
コンコン、ガチャ
「いらっしゃいませ。」
「すいません、ギルドの依頼を見て建物の修繕を受けて来ました。」
「そうなの?じゃあもう分かってると思うけどあれよ。」
店員は俺がさっき見た壁穴に指を向けた。
「なんとなく察していました。今日は打合せだけと思って伺ったのですがこのまま工事に入らせてもらってよろしいですか?」
「いいわよ、土魔法で直すんじゃないの?」
とりあえず俺は依頼者と打合せをすることにした。
「シミズと申します。魔法は使えないですが他の方法で対処ができますので大丈夫です。そのかわりに最低でも3日はかかりますが。」
「あたしはハルよ。父さんが店長だけど今はダンジョンに行っていないわ。直るならなんでもいいけど報酬はそのままよ?」
そう、この依頼は土魔法なら一瞬で終わってしまうためだいたいは5000円ほどが依頼料金になっており5割をギルドが取っていくので受注者には2500円しか入らない。
(そんな報酬で誰も受けるわけねーだろ。材料費にすらならねーわ。)
「大丈夫です。それでは作業に入らせてもらいますね。2、3時間で作業は終了すると思いますので気になるようでしたらお声かけください。危険はないですが万が一怪我してはいけないので近くには寄らないでくださいね。」
「分かったわ。それじゃよろしくね。」




