第12話
僕、レオンは絶賛魔獣からの逃走中であった。
魔獣の森付近まで果物の採取に来ていたレオンは帰りの道中に犬型の魔獣に襲われてしまった。
(普通は魔獣の森から出てこないのにどうして…なんとか街まで逃げるしかない!)
レオンの疑問は当然であった。普段の魔獣は森から出ることなく人の手が及ばない森の中は食材が溢れており、動物たちはキノコや果物を、魔獣はその動物たちをで食物連鎖はできている。森から出る必要がないのである。
今回はなにが起こったのか?スライム王のスイミーが森から出ようとしたからその進路にいた魔獣たちは逃げただけである。
「おーい、そこのやつー。助けが必要なら手を振れー。」
志水は現場朝礼で使う拡声器メガホンで相手の反応をみた。
(あー手振ってんなー)
「スイミー、許可が出たから助けるぞ。俺は乗ったままでいけるか?」
「心配ないのじゃ。そのままパンパンパーンなのじゃ。」
(なにがそのままなのかさっぱり分からんがまあいいか。)
スイミーは魔獣を水鉄砲みたいに撃ち抜いて全滅させた。
(強いとは思ってたけどまじで瞬殺かー。スライム最強なのでは?)
「僕の名前はレオンです。助けてもらってありがとうございます。」
「俺は志水。こいつはスライムのスイミーだ。」
「あぁやっぱりスライムだったんですね…僕の知ってるスライムの大きさじゃないですが。」
「こいつは特別だ。スライムという名の化け物だ。」
「化け物ではないのじゃー。」
「しゃべるスライムとか見たことないんですが…」
「まっそうゆうことだ。なにもしなければ無害だ気にするな。」
「は、はぁ…」
「で、レオンはなんで襲われてたの?」
「果物を採取するために王都から魔獣の森近くまで来てたんですよ。その帰りに魔獣が森から出てきて必死に逃げてました。」
「そうかー大変だったなー。」
この男、襲われた理由に興味はなくどうやったらその王都に行けるのかばかり考えていた。
「はい。シミズさんとスイミーさんがいなかったら死んでたかもしれません。」
「その言葉を待っていた!」
「え?」
「つまりおまえは俺たちにとんでもない恩があるはずだ。」
「まあ…はい…」
「俺たちはやんごとなき理由で迷子になってたから街に行きたい。」
「そうなんですか?でも王都はもうすぐそこですよ。」
「俺たちは王都どころか普通の街すら知らない。なんなら金も持ってない。今度はおまえが俺たちを助ける番だ!」
「えぇ…」
案内人ゲットだぜ!




