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8話 冒険者集結

 


 ガイアとヘレンが森にいた時、冒険者たちは、村の入り口に集まり、ゴブリンを向かい撃つ準備を整えていた。その中には、ガイアの父、アランとヘレンの父、ティオも加わっていた。


「おお、ティオ、お前と組むのも久しぶりだな! ヘレンちゃんは、元気にしてるか?」

「ああ、最近は、君の子供とよく遊びに行っているよ。それにしても、君のところの子供は凄いよな〜。6歳で魔法も使えるし、呪いも解けるなんて」

「ああ、自慢の息子だ!」


アランとティオは、昔から親しくしており、今でも暇な時には、一緒に依頼を受けているのだとか。ティオは、もともと、王都に暮らす宮廷魔道士だったが、娘のヘレンの呪いのこともあり、王都を出て最も人口の少ない、この村に来たのだとか。


「皆さん、集まっていただきありがとうございます」


この村の冒険者ギルドの支部長リリー・カースが、冒険者たちに呼びかける。


「今この村に、大量のゴブリンの群れが向かってきています。数は、最低でも500はいる模様、苦しい戦いになるかもしれませんが、どうか、この村をお守りください! ・・・・・・一番多くゴブリンを倒した人には、特別なご褒美をご用意しております!」


特別なご褒美と聞いた瞬間、冒険者は目の色を変えて、一斉に吠える。


「「「「うおぉぉぉぉぉお!」」」」


一方、アランとティオは、食わせ者だなと思いながら、リリーの方を見る。


「まあ、リリーは、昔は、王国の騎士団長を務めていたしな。士気を高めるのは慣れてるってことか」

「あ、あー、そういえば、そうだったな」

「おいおい、アラン、もしかして、忘れてたのか? もっとしっかりしろよ。リリーには、たくさん助けられただろ?」

「それは、覚えているんだが、まさか、リリーが元騎士団長だったとは」

「それも、かなりの実力だったな。私が宮廷魔道士団にいた時に、彼女の剣戟を見たことがあるが、あれは、人間の領域を遥かに越えていた」

「だが、それなら、リリーも参戦したら、勝てるんじゃないか?」


アランがそう思うのも無理はない、しかし・・・・・・。


「それは、無理だ」

「な、なぜ?」

「なあ、アラン、リリーがどうして騎士団を抜けたのか分かるか?」

「さ、さあ〜」

「呪いをかけられたんだよ、剣神にな」

「け、剣神!? 一体、なぜ?」

「さあ、そこまでは分からないが、呪いをかけられた時から、剣を握ることも振ることもできなくなってしまったらしい」

「・・・・・・正直、信じられない。あの剣神様が人を呪うなんて」

「ああ、俺もだ・・・・・・!?」

「うん? どうした? ・・・・・・!?」


振り返ると、鬼の形相でこちらを睨んでくるリリーがいた。


「・・・・・・お前たち、村が窮地だというのに随分と余裕そうだな、ゴブリンなんて、大したことないと思っているのか?」

「い、いえ、これは、ただ、緊張をほぐすために・・・・・・!」

「見苦しいぞ、いいか! ゴブリンの群れの背後には必ずと言っていいほど、上位の魔物が存在する。気を抜くと、いくらベテラン冒険者だろうと、命を落とすことになるぞ! 分かったら、さっさと自分の持ち場につけ!!」

「「はい!」」


アレスとティオは怒られながらも、何故だか、どこか懐かしい感じがしたのだった。



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